プログラミング系の仕事では、初収入を獲得するまでにかかる時間が、圧倒的に短いのがクラウドソーシングのメリットです。
未経験者がプログラミングを学んで、副業収入を手に入れるには、クラウドソーシングが近道です。
数十万円のスクール何百時間もかけた挙句、挫折してやめてしまうよりは、現実的な選択肢になります。
とはいえ、問題もあります。現状では副業解禁の流れで現役プロエンジニアが副業市場に参入しているので、プログラミング副業の要求レベルが上がっていることです。
そのせいでエージェントなどが紹介している週2~3日の副業案件(補足:クラウドソーシング以外の副業)を未経験者が受注するのはかなり難しくなっています。
それでもポートフォリオなどで実力を示せれば仕事を取れるのがクラウドソーシングのいいところです。
クラウド案件では実際に目で見て実力を計れるものが好まれるので、Webサービス/アプリなどのポートフォリオが最適です。
副業案件が取れるレベルになればプロとしての道も開けてくるので、エンジニア就職やフリーランスを目指す人のキャリアの第一歩にもなります。
プログラミングで副業収入を目指すならポートフォリオを作ってクラウドソーシングから始めるのが効率的です。
エンジニアの需要が多いとはいえ、他の職種と同じように35歳くらいまででないと転職は難しくなるのですが、クラウドソーシングなら年齢で評価されにくいこともメリットです。
ただし、単価が安すぎる案件が多いので注意してください。
単価がエンジニア相場の10分の1なのに、相場をしらない素人クライアントから次々と後出しの要件を追加されてはたまりません。
良心的な発注者もいますが、そこから定期的に仕事を受けられるわけでもありません。
クラウドソーシングを使うなら実績作りや、すきま時間をお金にかえるくらいに留めておき、実績がついたら週3日の副業などがあるエージェント系の案件へステップアップすることをおすすめします。
よほど自己PRがうまい人や営業力のある人でないかぎりは、時給・月給ベースでエージェント案件以上の報酬を得るのは難しいでしょう。
未経験でもクラウド案件を受注できるのか?
クラウドソーシングのサービス内で「未経験」で検索すると未経験者可の案件があります。未経験でもクライアントにスキルや提案が認められれば受注できます。
クライアントにポートフォリオやその他の実績や提案が認められれば、未経験者可の案件でなくても受注できるチャンスがあります。
エージェント系の副業だと経験者でないとまず相手にされないのですが、クラウド案件ならポートフォリオや実績さえ示せれば経験者でなくても受注のチャンスがあるので狙い目になります。
初回応募のメリット
一度応募すると、登録したスキルに合った案件をクラウドソーシングのサービス側が直接提案してくれることがあります。
関連会社のエージェントなどを紹介してくれることもあります。
一般的に仕事とは誰かの役に立つことですから、要望に応えるのは理にかなったことです。
特にいろいろな仕事を知っているクラウドソーシングの方の判断であれば、あなたに求められるスキルにマッチした案件を紹介してくれるはずです。
自分がやりたい案件とは違うかもしれませんが、紹介された案件があなたへの一般的なニーズのひとつだと判断できます。
仕事では周りからのニーズに応えていったほうが、よい結果になりやすいので、ぜひ早めに最初の応募をしてみてください。
他には、一度応募しておくと、必要な提案文やスキル、経歴などを説明する雛形が作れるのもよいところです。
これについては、次の項目で説明しています。
応募の準備には時間がかかる
良い案件を見つけたときに、その日が締め切りだったら、誰でもすぐに応募したくなるでしょう。
ところが、提案文や経歴説明の雛型がなかったり、サービス内での応募手続きがわからなかったりすると、調べるのに時間がかかります。
時間がかかると募集期限に間に合わない恐れがあります。
応募は週1回や、5時間スキルアップしたら行うなど、ルーチン化するのがおすすめです。応募の練習になり、モチベーション維持にも役立ちます。
学校の卒業年度とか、前の会社にいた期間とか、覚えてないでしょ?
それだけじゃなく、プロフィールとかも作らないといけないから、最初の応募文の作成にはけっこうな時間がかかるよ。
案件ジャンルでも内容が変わるから、ジャンルごとに自分用のフレームを作っておくといいよ。
応募の目安は要求スキルの8割
案件次第ではありますが、最初に応募する目安は、未経験者可で、自分のスキルが求められているものの80%以上のレベルにあることです。
100%を目指すとなかなか応募できないので、まずは応募してクライアントの反応を確認しつつ、スキルアップやポートフォリオ作成を続けるといいです。
また、受けた案件は実績として記録が残るので、自分の望むキャリアパスと関係のないアンケートや単純作業は引き受けないほうがいいです。
あなたの実績を見たクライアントは、あなたのことをアンケート職人と思い、あなたのエンジニアとしての評価を下げてしまうかもしれません。
クラウドサービス内の実績も自分で意識的に構築していくべきです。
案件の受注率が上がることは全部やろう!
どうやっても最初の1件を取るハードルは高いです。ですから、できることは何でもやっておくことをおすすめします。
たとえば、クラウドサービスによってはサービス内の簡単な質問に答えるだけ、基本事項確認済になどのサービス内評価がえらます。
簡単なことなので、クライアントに対して大きなアピールになる訳ではありません。ですが、サービスを正しく理解して利用しているか判断する材料にはなります。
基本的なことがちゃんとできる相手かどうか試すために、簡単な条件でも、案件の応募条件に加えているクライアントはいます。
ほかには、やはり本人確認やスキルシート提出などはやっておいたほうが有利になります。
このように実際のスキルアップ以外のことでも、案件の受注率を高めることはできますので、できることは全部やっておくことをおすすめします。
最初は何十件でも応募し続けよう
クラウドソーシングも一般社会と同じように実績がものいう世界です。実績がない場合は、特に最初の1案件を受託するまでが大きな山場となります。
スキルが十分な人であっても、20~30件も応募しないと受託できないこともあります。
努力して案件の受注率を上げたというワーカーの話でも、受注率は5%程度でした。
つまり、ベテランになっても運の要素が大きいということです。
新人が受託できないことなど恥でも何でもありません。
最初は仕方ないものだとあきらめて、気にせず何十件でも応募し続けるのが成功の最短ルートです。
もちろん、自分のスキルアップにも並行して取り組んでください。実績以前にスキル不足では相手にされません。
クライアントに刺さるスキルやポートフォリオを身に着けてしまえばこっちのものです。
報酬獲得までの流れ
簡単にいうと、普段はできそうな案件を探して応募しつつ、より稼ぐためのスキルアップを続ける流れになります。
詳しく説明すると次のようになります。
クラウドソーシングのサービスに登録して自分が案件カテゴリーを探す。より少ないスキルで受注できるものがよい。
必要なプログラミングスキルなどの技術の基礎を学ぶ。基礎を知らないと思わぬ落とし穴にはまるので入門書レベルのことは把握しておくべき。
実務未経験だとクライアントへのアピールが弱いので、それを補うポートフォリオを作る。アピールできそうな実績がないか探しておく。
クライアントの要望や気持ちを考えてアピールし、クライアントの心を動かす。
プログラムコードやアプリ、データなどの納品する成果物を確認し、クライアントの要望に合わせた設計と実装を行う。
自分の文章や行動はクラウドサービス内での自分の評価に直結するので、クライアントから高評価を得られるように心がける。これが次の案件獲得につながる。
場合によっては何度か提出と修正を繰り返して案件を完了させます。
増収にはより早く案件をこなすか、より高額の案件を狙っていく必要がある。
同じカテゴリーの案件募集が少ないときは、別カテゴリーの案件も受注できるように新しいスキルを取得していく。
案件数からカテゴリー別の需要を分析
次の表が2023年12月23日にクラウドワークスで募集されていたカテゴリー別の案件数です。
現状を正しく認識してから計画を立てたほうがいいです。
件数は左が募集中、右が募集終了を含む総数です。また、単発の副業と継続的な仕事や求人が混ざった数字なので注意してください。
システム開発 (295/9,717件)
いわゆるITエンジニアの主力カテゴリーです。プログラミングスクールでよく教えられているのもこのカテゴリーです。
Web開発・システム設計 (247/8,620件)
カテゴリー | 案件数 |
サイト構築・ウェブ開発 | 247/2,661件 |
業務システム・ソフトウェア | 51/1,852件 |
サーバー・ネットワーク構築 | 7/171件 |
データベース設計・構築 | 3/48件 |
Excel VBA・マクロ開発 | 14/854件 |
スクレイピング・データ収集 | 30/927件 |
Webプログラミング | 4/246件 |
プロジェクトマネジメント・要件定義 | 8/116件 |
プログラミング講師・メンター | 13/202件 |
その他(システム開発) | 29/1,377件 |
AWS構築・WAF導入 | 1/16件 |
株・FX・仮想通貨ツール開発 | 4/70件 |
顧客管理・CRMシステム開発 | 1/37件 |
Salesforce・SFAシステム開発 | 1/23件 |
受発注システム開発 | 0/7件 |
予約システム開発 | 0/3件 |
勤怠管理システム開発 | 0/2件 |
レスポンシブサイト制作 | 1/3件 |
メタバース開発 | 1/5件 |
Web/システム系はここがメインになります。
保守・運用・更新
(22/415件)カテゴリー | 案件数 |
システム管理・更新・保守 | 7/247件 |
テスト・検証・デバッグ | 3/73件 |
Webサイト更新・保守 | 1/39件 |
データクレンジング | 0/4件 |
セキュリティ対策 | 9/37件 |
品質評価 | 2/15件 |
テスト案件が多そうなイメージでしたが、説明やタスクの切り出しに手間がかかるせいか、あまり案件はありませんでした。
アプリケーション開発 (1/96件)
カテゴリー | 案件数 |
Windowsアプリケーション開発 | 1/83件 |
Macアプリケーション開発 | 0/13件 |
いわゆるPCアプリ開発自体は需要があります。
ですが、スクレイピングなど別の分類になるので需要がないかのようなデータになっています。
PCのOSシェアはWindows75%、Mac15%で、まだまだWindows優位です。
AI(人工知能)・機械学習 (25/586件)
カテゴリー | 案件数 |
機械学習・ディープラーニング | 4/86件 |
ChatGPT開発 | 5/44件 |
AI・チャットボット開発 | 16/456件 |
AIチャットボットは新分野で高単価が狙えますが、自力で学習しないといけない部分が多いので学習コストも高めです。
クライアントもAIに対する理解度が低い傾向があるので、要件定義や設計にコミュニケーションコストがかかりやすいのもデメリットです。
クラウド副業レベルで稼ぐには効率が悪いでしょうが、成長が期待できる分野なので長期的にAIエンジニアを目指すならおすすめです。
アプリ・スマートフォン開発 (24/1,003件)
カテゴリー | 案件数 |
iPhone・iPadアプリ開発 | 11/575件 |
Androidアプリ開発 | 4/150件 |
スマートフォン アプリ開発・サイト構築 | 7/190件 |
ソーシャルゲーム開発 | 2/37件 |
Androidゲーム開発 | 0/9件 |
iPhone・iPadゲーム開発 | 0/17件 |
携帯アプリ・モバイルアプリ開発 | 0/25件 |
案件は少ないのがネックですが、開発期間が長く単価もそれなりに高い案件があります。
この分野はWeb/システム系と比べると、使う言語やツールが少ないので学習コストは低めです。
サーバーとの連携は必要ですが、それ以外はほぼ全部ひとりで作れることもあり、コミュニケーションコストが低いのも良いところです。
ですが、Androidスマホは種類が大量にあるので、マイナーな機種でしか起こらないエラーへの対処などは大変です。
アプリの動作確認はスマホの実機で行う方が効率がよいので、フルリモートではやりにくいです。
いずれエンジニア転職を果たしてフルリモートでしか働きたくないと思っている人は注意してください。
ホームページ制作・Webデザイン (305/12,127件)
カテゴリー | 案件数 |
ホームページ作成 | 73/2,117件 |
ウェブデザイン | 78/2,805件 |
WordPress制作・導入 | 31/1,588件 |
ランディングページ(LP)制作 | 48/2,375件 |
HTML・CSSコーディング | 27/1,058件 |
Webサイト修正・更新・機能追加 | 32/1,681件 |
CMS導入 | 1/48件 |
モバイルサイト・スマートフォンサイト制作 | 0/19件 |
UI/UX設計・デザイン | 8/180件 |
インタラクションデザイン | 0/1件 |
オウンドメディア制作 | 3/55件 |
クラウドソーシングのプログラミング副業の代表がこの分野です。
実際にはWebデザインとプログラミングを両方できる人や会社が強い印象があります。
この分野の単価が高いことは広く知られているため、ライバルが多いのがネックです。
ですが、デザインのスキルもそこそこあるか、これから学んでもいいならおすすめの分野です。
デザインを学ぶのが嫌な人は、デザインだけクラウドソーシングに発注することもできます。
発注する場合は、自分でひとつのデザインに決めるのではなく、いくつか案を出してもらい、クライアントに選んでもらうといいです。
デザイン系の案件もありますが、実作業はコーディングがメインのこともあります。必ずしもデザインスキルが必要だとは限らないので注意してください。
時期的な分析としては、今回のデータは12月の調査なので案件数が少なくなっているはずです。
ホームページ作成の繁忙期(需要の多い時期)は、年度始まりの4~6と予想されるからです。
ECサイト・ネットショップ構築 (709/17,706件)
カテゴリー | 案件数 |
商品登録・商品撮影 | 330/8,489件 |
ECサイト制作 | 25/1,291件 |
ECサイトデザイン | 18/630件 |
ネットショップ運営代行 | 272/5,967件 |
ECサイト運用ツール開発 | 1/25件 |
ECコンサルティング | 6/59件 |
この分野までが主なプログラミング案件のある分野です。
こちらもプログラミングスクールでよく教えているWeb系のエンジニアスキルが必要になります。
EC・ネットショップとホームページ・Webサイトの主な違いは、売買に伴う決済処理があるかどうかです。
決済処理にはユーザー登録やログイン機能、そのデータを管理するDB(データベース)、SQLなどの処理が必要になるので、より高度な技術が求められます。
それとは対照的に商品登録・運用代行・在庫管理などは、普通は手作業になるのでプログラミング案件ではありません。
ですが、きれいに表にまとまった元データがあれば、Python × Selenium などで自動化できるので、プログラミング案件として対応できる可能性もあります。
また、クライアントの知識不足で、プログラミング案件とデザイン案件が間違って登録されることがあるので注意したほうがいいです。
製品設計・開発 (9/160件)
ジャンル的にはエンジニア案件ではあるものの、ソフトウェア系ではなくハードウェア系なので、転職しないとスキル習得が難しいのがネックです。
多くのクラウドワーカーが望むであろうリモート案件が少ない点も問題です。
それでは単価が良いのかというと、ピンキリなのでスキルが高くないと効率が悪いです。
趣味で電子基盤を工作しているような人であれば、チャレンジしてみても面白いかもしれません。
その他の関連案件
ライティング・記事作成 (2,161/98,125件)
テック系の記事やレビューなどエンジニアスキルが生かせるライティング案件もあります。
事務・カンタン作業 (3,703/187,695件)
単価が安いですが、データ作成や分類などを Python などで自動化できれば、そこそこのプログラミング案件になる可能性があります。
手作業だと時給100円を下回る恐れもあるので、時間があっても引き受けないほうがいいです。
テック系スキルを上げて高時給を目指したほうが効率がいいです。
写真・画像 (230/8,767件)
加工がAIやWebアプリでできるなら、Python × Selenium などで自動化できる可能性があります。
プロジェクト・保守運用メンバー募集 (20/452件)
社内SEをサポートする社外SEのような案件があればいいのですが、検索してもヒットしません。
基本的には、エンジニア系ではないですが、エクセルなどのPCスキルが活かしやすく、単価が高めで、さらに応募者が少なめという穴場ジャンルです。
エンジニアスキルよりも事務能力や発想力、企画力などビジネスパーソンとしての能力を求められる傾向があります。
そのため採用基準が厳しいのがネックです。
単価が高いならこのジャンルのスキルを高めていけばよさそうですが、決まったスキルはありません。
そもそものスキルマッチが難しいうえに、スキルアップも難しいので、エンジニアスキルを高めていくほうが現実的です。
高学歴で仕事が速い人なら向いているでしょうが、そういう人にとっては時給が低く割の合わない仕事になるはずです。
恐らく会社の残業時間を増やしたほうが得なはずです。
案件の需要分析のまとめ
- ECサイト・ネットショップ構築 (709/17,706件)
- ホームページ制作・Webデザイン (305/12,127件)
- システム開発 (295/9,717件)
- アプリ・スマートフォン開発 (24/1,003件)
ECサイトは、受託開発企業やSIerなどに頼むとも何百万もかかり、ものすごく高です。
ですが、ちょっとしたものならクラウドで個人開発者が安く作ってくれるのでお得です。
小規模事業者がクラウドソーシングに頼むにはうってつけの案件です。これが人気の理由です。
ECサイトを作るスキルがあれば、2位のホームページ作成も引き受けられます。
Web系開発スキルを高めていけば、1位、2位の両方の案件にアプローチできて効率的です。
3位のシステム開発案件は、受注していればエンジニアとしてのスキルアップが見込めます。
エンジニア転職を狙っているなら、システム開発系のスキルを磨いていくといいです。
予想外に需要がなかったのがスマホアプリ系です。案件がケタ違いに少なく、安定収入を狙うには向いていません。
スマホエンジニアを目指すならクラウドソーシングではなく、エンジニア転職を目指したほうがいいです。
ちなみに、Web系のバックエンドエンジニアやインフラエンジニアもクラウドではスキル習得しにくいです。
それらを目指すなら、初めからエンジニア転職を目指した方がいいです。
ニーズを分析した結果、クラウドソーシングでも、結局、Web系がよいという結論になりました。
また、仮にスキル習得に挫折しても、学習サービスやプログラミングスクールがライフラインとなるので、努力や時間を無駄にしにくくなっています。
システム系のスキルのほうが高いレベルを求められる傾向があるので、エンジニア転職を狙っている人ならシステム系のほうがおすすめです。
とはいえ、スキルがあれば、クラウドソーシングでも就職/転職でも需要はあるので、どちらのルートでも問題ないです。
スマホはブラウジングの利用率がPCの2倍以上あり、利用者は多いです。当然、ニーズもあるはずです。
ですが、クラウドソーシングから入るルートは狭いので注意してください。
このようなことから、クラウドソーシング副業戦略としては、大枠ではWeb系かシステム系の中からジャンルを選んだほうがいいです。
そして、そのジャンルの案件に必要なスキルを高めていくのが効率的です。
食べ物がわかりやすいですが、季節や時期でニーズが変わるビジネス分野があります。
たとえば、アイスやおせち料理などは、夏と年末年始では需要が全然違います。
ニーズが高まり忙しくなる時期を繁忙期といいます。
クラウドソーシングもビジネスなので繁忙期に影響される分野があります。
今回のデータは12月23日に行ったので年末のデータだと理解してください。
WebサイトやECサイト作成の需要が高まるのは、おそらくビジネスの年度初め後の4~6月です。
そのころには今回のデータよりも数字が多くなっているはずです。
とはいえ、クラウドソーシングは、基本的には大企業が相手ではないので、それほど大きな変化はないかもしれません。
ですが、時期によって需要に違いがあることがあることに注意してください。
ちなみに、12月の年末だと、1年を振り返る人が多いので、転職や退社代行サービス、副業開始などの需要が高まります。
エンジニアのスキルセットとは
スクレピングやスマホアプリ、PCツール開発などは1つの言語で対応できることもあります。
ですが、他のシステム開発やWeb開発では通常複数の言語やフレームワーク、ツールなどを使って開発することが多いです。
開発でいっしょに使われることが多いスキルが、その案件に必要なスキルセットになります。
クラウド副業では、早く収益を上げたい人が多いでしょうから、少ないスキルセットで引き受けられる案件カテゴリーを探すのがポイントです。
ちなみに、エンジニアのスキルセットといえば、その人の持っている主なスキルのことだよ。
フルスタックエンジニアは、システム系やWeb系、フロント・バックエンド、サーバーサイドなどそれぞれの分野の主なスキルを全部扱える人のことだ。
厳密な定義はないから、もっと分類をせまくすれば、その分類のフルスタックを名乗ることもできそうだね。
スキルセットは次の記事で説明しているので参考にしてください。
狙うクラウド案件=スキルセットを仮決め
案件ジャンルで必要なスキルセットが決まり、同じスキルセットで受けられる別ジャンルも狙えるようになります。
クラウドソーシングで受発注されている案件を先に調べておいて、それに合ったスキルやツールを学んでポートフォリオを作るのが効率的です。
統計データなどではないですが、私が分析した範囲では未経験で取りやすい案件は次です。
- Webページのコーディング
- スクレイピング:データ収集/登録
- 作業の自動化
- プログラミング講師/メンター
- Web/PCツール開発
- WordPressサイト制作
- モバイルアプリ製作
- ツール使用法などのレクチャー
- 不具合の修正
- システム/Webサービス機能追加/修正
- システム/Webサービス開発
Webページのコーディングはスキル習得しやすく、募集も多いものの、スクールなどで基本スキルとして教えているのでライバルが多く仕事が取りにくい状態になっています。
未経験者可の単価が安い案件は人気がないので取りやすいです。1ページ50円などともうからない案件もありますが、最初の実績作りはちょうどいいです。
たとえばクラウド案件でWebページを100ページ作った経験があるとアピールできれば、他のクライアントや企業の採用担当などから一定の評価が得られるでしょう。
Webサイト制作も出来る人が多く、クラウド案件としては比較的高額なので仕事が取りにくくなっています。
基本的には要求レベルが上がっていくので高品質なものが作れるツヨツヨエンジニアや企業が生き残っていく流れになるでしょう。
WordPressなどのノーコード開発ではプログラミングスキルよりもデザインスキルが求められることがあるので、プログラミングスキルを身に着けたデザイナーに向いています。
どちらも仕事が取れればいいですが、できる人が多いので今後はさらなる価格破壊が進んでもうからない仕事になっていくことが予想されます。
とはいえ、低価格化が進むとツヨツヨエンジニアは手を引くので逆にバランスが取れて、未経験でも受注しやすくなるかもしれません。
収入の安定を求めるならプログラミング講師/メンターが意外な穴場です。実務経験なしでも採用のチャンスがあり、契約期間が長く、それなりに需要もあります。
教えることはもっとも学習効率がいいことがわかっているので、スキルアップ効果もそれなりに期待できます。
業務システムとWebサービス/アプリはプロダクトの特徴や使う技術はそれほど共通していないこともありますが、どれも未経験だと取りにくい仕事なのでまとめています。
単価は高めなのでいずれは狙っていきたいところですが、必要なスキルが多いので後回しでいいでしょう。
機能追加や修正はコードなどの解析が必要で時間がかかる割に単価が低めです。
ただし、他人のコードを理解することはスキルアップ効果が高いので実力試しに引き受けても面白いでしょう。
開発案件が多い大手のクラウドソーシングと言えば次の二つです。
無料登録すると希望するジャンルの新着案件やおすすめ案件、イベント情報などをメールで知らせてくれます。
クラウド副業を始めるときにはどちらも使うことになるはずなので先に登録だけ済ませておいて便利に利用すればいいでしょう。
スキルやプロフィールなどは後から更新することができるので最初は何も設定しなくても登録できます。
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キャリアプランを仮決め
クラウドソーシングで稼げるようになったあと、どうなりたいのか、先にイメージしてくと案件や必要スキルを絞りやすくなります。
目標を達成した自分を想像して、現在の自分と比較し、その差分を埋めていくと考えると、リアリティが出てモチベーションを維持しやすくなります。
- クラウドソーシング副業で月2万以上稼ぎ続ける
- クラウドソーシングにフルコミットし月10万以上を目指す
- エージェント副業で月10万以上を目指す
- エンジニア転職して月30~80万を目指す
- フルリモで月20万以上稼ぎ全生活収入をまかなう
たとえばクラウドソーシングのスクレイピング案件だけでは、ライバルが多く単価は安いので、月2万を超えられるのは上位数名の狭き門となっているはずです。
他にも案件の取れるスキルを身につけないと月2万超えは難しいでしょう。
子育てや病気、あるいはフルリモで最低限の時間しか働きたくないなどの理由がある人もいるでしょう。
それなら、クラウドソーシングを専業として月10万以上を目指すのもいいでしょう。新しい時代の働き方です。
単にフルリモライフを目指すなら、エンジニアエージェント系の副業で収益の増加と安定化を目指す方がやりやすいでしょう。
クラウドソーシング副業は後回しでいいでしょう。
開発が大好きで楽しいという人なら、クラウドソーシングでもいろいろなジャンルが楽しめると思うかもしれません。
ところが、実は営業や顧客交渉に時間を取られるので、好きなスキルや業種の会社に就職してしまったほうがいい場合もあります。
エンジニアで高収入を目指す場合は、東京近郊に引っ越してキャリアアップしたほうがやりやすいです。
引越がネックでしょうが、実績がついて相場額のフルリモ案件が取れるようになってから、また地元に戻ることもできます。
コロナ禍でフルリモが増えたけど、生産性が落ちたとか業績悪化とかで、リモートメインで週1~2日は出社したほうがいいという流れがある。
フルリモ自体ははハイスキル案件とロースキル案件の二極化していきそうだ。
そうなるとハイスキルになるまで東京にいたほうが有利だね。
プログラミングスキルが活かせる副業
プログラミングスキルの他にWebライティングや学習指導、SEO などスキルを高めれば、次のような副業をすることもできます。
まずはプログラミングスキルを上げないといけませんが、初心者向けの文章や教材なら、それほど高いスキルは必要ありません。
クラウドソーシングでは営業努力が必要で、かつ受け身のビジネスになりがちです。自分のスキルやアイディアで攻めの副業ビジネスにチャレンジするならこちらがおすすめです。
- プログラミング系Webライター(クラウド案件がある)
- メンター/個人授業
- ツール販売(Noteなどで販売可)
- 有料コンテンツ販売(Noteなど)
- 電子書籍販売(Amazon Kindleなど)
- 自作授業販売(Udemy講師など)
- アドセンス/アフィリエイトブログ
これらのシナジーが効くジャンルにも現役プロが多数参入していて、彼らがライバルになります。
そのため、Webライターやメンターなどの需要が多く隙間に入りやすいジャンルが狙い目です。
アイディアやニーズ分析が得意ならツール作成もいいです。
順位がそれ以下の有料コンテンツ、電子書籍、授業販売、ブログなどは高いスキルや集客力、マーケティング力などはライバルが強力なので厳しい道のりになりやすいです。
それでも長期的にスキルアップしていけば稼げるようになります。自信のある人はチャレンジしてみてください。
逆に早く結果を出したい人が下手に手を出すと、結果が出る前に挫折しがちなので安易に手を出すべきではありんません。
学ぶことが増えればそれだけ収益化にかかる時間も増えてしまうからです。まずはクラウドソーシング案件で一定の利益が得られるレベルまでスキルアップしておきましょう。
このブログ「ITトールハンマー」もアドセンスやアフィリ広告を入れてるんだけど、全然儲かってない……
理由は、プログラミングスクールとかもうかるジャンルはプロのマーケターとか、トップアフィリエイターとかの競合がひしめく激戦区だったからだ。
初心者がスクールを検索するブログやサイトは、競合がガッチリ抑えているから、彼らに勝つのは難しいだろうね。
それならスキルアップさえすれば収入が得られるプログラミング系の副業のほうがおすすめだよ。
【コラム】時代はプロセスエコノミーに向かっている
Udemy 講師やブログビジネスがシナジージャンルのランキングで下位に位置している理由のひとつが、プロセスエコノミー化の流れです。
プロセスエコノミー化すると共感者やブランドイメージがないと利益を出しにくくなります。プログラミング副業の収益化を目指す初心者が狙うにはハードルが高すぎます。
プロセスエコノミーは一定のコミュニティーやブランド力を持つ者が有利な経済状態です。
それではプロセスエコノミーの社会的背景を説明します。
今はネットやAIでビジネス情報の伝達スピードが上がっているので、良い情報が共有され商品・サービスの品質が全体的に上がってきています。
高品質なのは良いことですが、質が均一化に向かっていて、差がなくなりつつあります。
この状態では結果的に売買される商品・サービスの質を上げただけでは売れない時代に近付いていきます。
この状態でも価値が出せるのが制作などの過程や価値観、ブランドイメージなどです。この過程が経済的に価値が出てくるというのがプロセスエコノミーの考え方です。
何らかの価値を実現する過程をブランドイメージとして、それに共感する人たちに価値提供するとともに、商品・サービスも選んでもらうというビジネスモデルになります。
未経験者のプログラミング副業では、特別な価値観やブランドイメージを提供するのが難しいので、Udemy 講師やブログビジネスは難度が高くなってしまいます。
SNSで一定数の登録者、ファン、共感者、理解者などを獲得している人ならプロセスエコノミー化することでビジネスチャンスが広がります。
そういう人は良いのですが、そうでない初心者が狙うのは難しいです。
まずは目標の金額が稼げるエンジニアやプログラマーになってから、プロセスエコノミーに対応したインフルエンサーが有利なジャンルにチャレンジしたほうが効率が良いです。
ライバルを参考に狙うジャンルを決める
クラウドワークスでは案件の応募者のプロフィールだけでなく、その応募者が受注してきた案件まで確認できます。
自分が狙うスキルセットを持つ人が、どんな案件を引き受けているのかチェックしていけば、スキルセットと案件の相性が予想できます。
同時にクラウドソーシングの案件とワーカーの実態や変化も把握できます。
クラウドソーシングにこれからチャレンジする人も、経験者もたまには確認しておいたほうがいいです。
スキルや経験が自慢のエンジニアが、事務作業みたいな案件も引き受けていたりするから、面白いね。
最初の報酬ゼロ円まま学び続けるには、強い精神力や無になれる悟り力が必要だから、プログラミングとあまり関係ない案件をこなしてもいいよ。
ただし、過去の受注案件はクライアントも見れるから、変な案件には手を出さないほうがいいだろうね。
案件ジャンルやスキルセットが決められない場合
絞らないと学べないし案件もとれない
言語やスキルはたくさんあるので全部は覚えきれません。なるべく少ないスキルで収入をえられるようにしたほうがいいです。
選び方の基本
まず自分が臨むことの優先順位を仮決めしてください。候補はトータルの収入、高時給、簡単さ、将来性、未経験ジャンルなどいろいろあるでしょう。
できれば、マインドマップにまとめて客観的に分析するのがおすすめです。
それを踏まえたうえで、5ジャンルほど候補を絞って、それぞれで実際の案件を3つずつも調べれば、必要なスキルセットがだいたいわかるはずです。
こちらはスプレッドシートなどにまとめて分析するのがおすすめです。
この時点でいったん最終目標を仮決めしておくといいです。ゴールがあいまいだと迷ってしまうので、仮でもいいので先に決めておくと精神的に楽になります。
ここまでできたらスキル学習に入ってしまうのがおすすめです。
本当は全部調べてベストなものを選びたいところですが、案件やスキルは多いので、全部調べるのは時間的にも労力的にも無理です。
ちゃんと理解して、納得してから進めたいでしょうが、それはむしろ効率が悪いです。
行動に移さないと何も始まりません。人の脳は行動することで本気で取り組むようになるので、行動することが最善策ともいえます。
ここで行動といっているのはいわゆるアウトプットのことで、具体的にはエンジニア学習のことです。
調査は見聞きするのが基本なのでインプットにすぎません。これだけでは人はなかなか本気にはなれません。
とはいえ、不安は残るでしょうし、後悔することもあるでしょう。ですが、後からも軌道修正できます。不安が高まったときに、また調べればいいです。
だから、まずは走りながら考えるスタイルでPDCAを回していくといいです。
また、そうすることで分析力が高まり、よりよい選択ができるようになっていくものです。
基本方針が決まったら調査時間を制限
決められないのは自分のスキルや得意分野がないからです。人は自分の経験的な判断基準がないと迷ってしまい自信が持てません。
経験を積むことで、より的確な案件を選ぶことができるようになります。
経験を積まないことには案件の善し悪しは分からないので、初めからベストな案件を選ぶことはできません。
どうせベストチョイスができないのに、時間ばかりかけてしまうのは効率が悪いです。
案件選びは1日10分などと制限して、スキルアップに時間を使ったほうがいいです。
先に「選び方の基本」で説明しましたが、学ぶスキルは、案件情報や他のワーカーさんのプロフィールなどを参考に、自分の望むルート上にあるもののなかから選ぶといいです。
最初から高い目標をかかげてしまうと挫折しやすくなるので注意してください。
スモールスタートを意識して、最短で収入が得られそうな案件に必要なスキルをみがいていくのがおすすめです。
最初は我慢して受注実績を増やしていくことを優先したほうが、案件を受注しやすくなります。
システム案件はスキルマッチしにくい
システム案件では必要なスキルが決まっているので、必須スキルはすべて実務経験があるエンジニアを求める傾向が強いです。
過去案件の募集結果を見ると、スキルセットによっては、結局、誰も採用になっていない案件が多いこともあります。
これはクライアントの要求スキルが高いことが原因です。
それくらいのスキルがあるエンジニアなら、そもそもクラウドソーシングに頼らず、副業エージェントでフルリモートの案件が取れるはずです。
あえて単価の低いクラウドソーシングで高スキル案件を引き受けるメリットは少ないでしょう。
このようにクライアントの要求スキルが高いと、エンジニア側が引き受けるメリットがないので、募集はあってても採用者がいないということになりがちです。
それならWeb開発系のホームページ制作やECサイト/ネットショップ構築のカテゴリーのほうが、使用スキルに融通が利きやすい分、スキルマッチしやすいです。
とはいえ、スキルマッチしやすいといっても案件が取りやすい訳ではないので、習得するスキル選びは悩ましいところです。
クラウドソーシングでも1カ月以上かかる案件なら、エージェント副業などではスキルのアピール材料になります。
そのため、需要のありそうなスキルをいくつも身に着けていき、フルスタックを目指すと、案件を安定して取ることができるようになります。
案件を分析すればわかるでしょうが、エンジニアスキルにはセットで使われやすい言語やフレームワークなどがあります。
フレームワークがそもそも言語に依存しているように、言語ごとに相性のいいフレームワークやツールがあるので、セットで使われています。
最終的にフルスタックエンジニアを目指すなら、セットで使われやすいスキルを習得していったほうが効率がいいです。
【重要】確実にできる案件を狙う
クラウドソーシングで仕事に応募すると、応募から案件終了まで記録が残るので責任のある態度で行動しましょう。
いい加減な案件応募を続けていると、応募数が多い割に引き受けた仕事が少ないという結果が残り、自分の評価が下がる恐れがあります。(※評価は各クラウドサービスの評価システム依存)
少し前のインフルエンサーが「多少ムリな仕事でも取りに行け!」とあおっていましたが、出来るかどうか分からない仕事を引き受けてやり遂げられなかったら自分の評価が下がりクライアントにも迷惑がかかります。
大人の仕事ですから、多少ムリしているなら、出来るかどうか分からない不安要素があることをクライアントに伝えておくべきです。
オンライン副業とはいえ、頼む側は真面目に頼んでいる仕事なのでいい加減な対応をすべきではありません。
ですので、応募する案件は自分の実力で確実にできるものが望ましいです。
とはいえ、細かい部分は非公開なこともあるので1~2割くらいは不確定な部分があるのは仕方のないことです。
このようなことからその案件の仕事が8割以上は成し遂げられる自信のある案件を狙うのがおすすめです。
クライアントから聞き取りができるなら、不安要素はそのときに確認しておきましょう。
不確定要素が多い案件はさけたい
詳細が決まっておらず、受注者と相談して決めたいとされている案件は危ないです。
クライアントからの要求/要件定義から始めて、使用言語やフレームワーク、サーバーなどの使用インフラまで設計しないといけないのでそもそも未経験者には難しいです。
せっかく時間をかけて設計してもクライアントが納得しなければ案件として発注されずただ働きで終わってしまいます。
クライアントを納得させるだけの実績やポートフォリオがあればいいですが、未経験者には厳しいのでさけたほうが賢いです。
何をどう作ればいいのか8~9割はイメージできる案件以外は手を出さないほうがいいです。
受注した案件を達成できなかったこともクラウドサービスの記録としてずっと残り続けます。自分へのマイナス評価が残り続ける訳ですから損です。
プログラミング副業で使えるクラウドサイト
クラウドソーシングのサービスをしているサイトは全部で20サイト前後あります。そのうちプログラミング副業の案件が頻繁に募集されているのは4サイトだけです。
他のサイトで募集がほぼないので、以下の4サイト全て登録してチェックするのがおすすめです。
ちなみに副業案件を扱っているサイトは他にもありますが、転職やフリーランス向けの求人募集サイトばかりです。いわゆる未経験者は相手にされないので注意してください。
クラウドソーシングサービスに登録すると、自分のスキルに合った案件をメールで通知してくれるサービスもあります。登録しておけばチェックする手間が省けて時間を有効活用できます。
いい案件が見つかったときに登録するのでもよさそうですが、実はそうでもありません。
登録手続きを初めから行っていると、プロフィール作成などに時間がかかり、応募のタイミングが遅れてしまいます。
企業案件であっても募集や応募を判断しているのは人間ですから、早く応募したほうが有利です。この点でも先に登録していた方が有利です。
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:手数料が安いので広まってほしい
クラウドソーシング以外の副業で使えるサイト
ティーチング/講師
教える仕事は常に一定の需要が見込めます。継続的な収入源が欲しい人に向いています。
次のサービスなら実務経験なしでも講師ができます。
クラウドソーシングで講師や相談を受ける際にも信頼性が上がるので、案件受託率を上げられます。
講師になるには登録して審査を通らないといけません。
最初はなかなか通らない人もいるかもしれませんが、スキルアップしたり、実績を増やしたりして何度もチャレンジすれば、いつかは通るはずなので頑張ってください。
最後に講師/メンターのデメリットも説明しておきます。
- 同じようなことを教え続けるので自分はスキルアップしにくい(独自教材を作るならスキルアップ可)
- エンジニアのキャリアとしては評価が低い
講師ルートはエンジニア教育者としてのキャリアをガッツリ積んでいきたいなら長期間続けても問題ないです。
ですが、エンジニアとして別の職種へのステップアップを考えるなら、評価されにくいキャリアなので早めにステップアップしたほうが有利です。
エンジニアのヒエラルキーとしては、スクール生/ 独学者(趣味/教養レベル) < ブラックSESの新人 < 低収入クラウドソーシングワーカー < 講師/メンター くらいのイメージじゃないかな?
教育者の道を目指す人や「副業収入さえ入れば満足だ」という人以外は、自分がキャリアアップできる別ルートを探すのがおすすめだね。
とはいえ、人間は他人に教えることで満足感や快感がえられるから、つまり、楽しいとか自分に合ってると感じたら、やりたいようにやってみるのもいいと思うよ。
ポートフォリオと実績に使える案件が開発がよい
案件の請負自体がポートフォリオや実績としてアピールできることが望ましいです。
個人のスキルアップや学習で作るプロダクトも同じです。さらに案件取得前に先行開発するプロダクトも同じです。
特に案件応募時の先行開発するサンプルプロダクトは、受託できないと無駄になるように感じる人もいるでしょう。
ですが、ポートフォリオや実績作り、スキルアップ学習と考えれば決して無駄ではありません。むしろ、よろこんで取り組むべきでしょう。
クライアントによりインパクトを与えられるポートフォリオや実績作りを目指しましょう。
ポートフォリオ戦略
- Webアプリ/Webサービス
- スマホアプリ/PCツール
- 技術ブログ
番外:X(ツイッター)などでの技術情報発信(※ポートフォリオではない)
クライアントに見せるものなので、アクセスすれば手軽に見られるWebアプリがおすすめです。
スマホアプリやPCツールでも、見せられるものが何もないよりはずっといいです。
ダウンロードが必要なポートフォリオはダウンロードの手間がかかる分、見てもらえる可能性が少し下がるのが弱点です。
素人が作った怪しいアプリを入れてバグってたりしたらイヤでしょ?
だから、ダウンロードなものはちょっと敷居が高くなっちゃうね。
pythonスクリプトを実行できるGUIを作るには、どんな方法がありますか。
Webアプリにできないジャンルでは、技術ブログなどを作ればスキルをアピールできます。
X(ツイッター)はポートフォリオとしてはインパクトが弱いですが、技術情報を発信していれば、スキルだけでなく人柄も伝えることができて一石二鳥です。
発注者によって有効な戦略が違う
クライアントや採用担当者によってポートフォリオを評価する観点が違います。相手の評価基準に合わせた的確なポートフォリオを見せるのが理想です。
技術経歴を重視。ポートフォリオのソースコードなどは軽く眺めるくらいで、細かく見る人は少ない。
副業案件は採用試験ではないので、時間をかけて深く理解する時間も必要性もないため。
技術経歴などは自分が理解できないので、ポートフォリオの見た目や操作感、実行結果などを重視。
明確な評価基準がない場合は、見た目のイメージを重視しやすい。
クラウド副業では技術に詳しくない人が多いので、技術者以外のクライアントの心にささるように見た目に力を入れる戦略のほうが有利です。
立派な見た目や素敵な見た目で、凄そうな雰囲気を演出してみてください。
技術者相手の場合は、見た目では誤魔化せないので小手先の技術を気にする必要はないでしょう。
技術者なら逆に、コンソール上でしか実行できないスクリプトでも、動作やコードの質を正しく理解して評価してくれるはずです。
ポートフォリオの見た目を良くするには?
デザインを軽く学んでおくと、自分で判断できるようになるのでおすすめです。
センスに自信のない人はココナラなどでデザイナーに発注する方法もあります。
毎回、発注しているとお金がかかるので、自信のあるキラーポートフォリオを選んで依頼すればいいでしょう。
コンソール上でしか動かないスクリプトなどは、技術者以外には難しいイメージがあるので、GUI(操作ウィンドウなど)で操作できるようにしたほうがいいです。
GUIのデザインもデザイナーに発注すれば、グレードアップさせることができます。
デザイナーに発注するにしても、善し悪しを判断する必要があるので、デザインの基本は学んでおいたほうがいいです。
ココナラに自分のハートをわしづかみにした前衛的なデザイナーがいたとしよう。
でも、デザインの基本を無視してて、他の人から変なデザインだと思われていたら、困るでしょ?
肝心のクライアントにもささらないだろうね。
狙い目の職種
エンジニアとして働く場合のエージェント副業、クラウドソーシング副業、社員の違いを表にしたのが次です。
働き方による違いの比較
副業 | クラウドソーシング | 社員 | |
---|---|---|---|
収入 | |||
安定性 | |||
将来性 | |||
要求スキルの高さ | |||
リモートワーク | |||
会議・飲み会などの少なさ | |||
作業時間の短さ | |||
中高年需要 |
この表での副業は午後5時以降と週末の継続作業で主に時間労働の仕事のことです。
クラウドソーシングは時間給とプロダクト請負報酬、副業・本業などいろいろなパターンがあります。
評価はスキルが平均的なレベルにあるエンジニアであることを前提にしています。
スキルが高ければ全体的に評価が高くなるのでこの表には当てはまらなくなります。
内容の説明に入ります。
出社や作業時間の自由と収入アップの両立を狙うのがこの記事のテーマとしての副業・クラウドソーシングです。
ちなみに、この記事では副業がターゲットですが、昼間に出社できるなら社員になってしまったほうが収入・安定性・将来性などからやはり有利なことは否めません。
就業可能で本業の収入を超えそうな人は社員も視野に入れてみてはどうでしょうか。
バイトから入る戦略
アルバイトならエンジニア業界に入りやすく、実務経験を積みやすいので、意外なエンジニアルートになっています。
新卒入社なら最悪SESがあるので、どこにも入れないということはないでしょう。
SESの案件ガチャが怖いなら派遣会社でエンジニア案件を探す手もあります。
ですが、30代、40代の転職となると、だんだん厳しくなってきます。
どうしても納得できる就職先がないときは、アルバイトエンジニアも視野に入れたほうがいいです。
時給はもちろん安めですが、実績を積んで2年でフリーランスになってしまえば、すぐに取り返せます。
バイトから入りフリーランスを目指す戦略は次の記事で説明しています。
企業に直接営業をかける
企業がクラウドソーシングやエージェントを使うとサービス利用料がかかります。お金がなくて募集を出せない中小企業もあります。
そんな企業にとっては個人事業主であっても自分から副業案件を希望してくる人がいれば安上がりで助かるものです。
あとはタイミングさえ合えば副業の仕事を取れるチャンスがあります。
エンジニアは5~10人くらいを最小単位とするチーム開発で行われることが多いので、ひとり欠員が出るとその影響は大きいです。
想定外のタイミングで欠員がでると、早く代わりを探さないといけなくなり大変です。
大手なら他の部署から異動させることもできるでしょうが、小規模な会社では募集をかけて採用活動するのも大変です。
エンジニアは2~3年で会社を変える人がザラにいるので、それだけ欠員が出ている可能性があり、そこにまた副業獲得のチャンスもあります。
欠員が出たとすれば、副業より社員や契約などの継続採用を求められる可能性のほうが高いだろうね。
未経験からの副業を狙うには、もちろん実力を確認できるポートフォリオなどの実績がないと厳しいでしょう。
人間性を確認できるSNSアカウントやブログもあったほうがいいです。
ですが、それらで実力と人間性が認められれば、企業から副業案件を取れるチャンスはあります。
そうして副業案件をやり遂げて実績ができ、さらに小さな人脈であっても増えていけば、さらに仕事が取りやすくなっていきます。
とはいえ、未経験から最初の仕事を取るのはエンジニアにとって最初にして最大のハードルになる可能性が高いです。
元々、タイミング次第の運任せで、かなり確率が低いチャレンジになるので大量に応募するか、週何社、月何社などと数を決めて気長にチャレンジしていったほうがいいでしょう。
学習:案件特化で一点突破
狙う案件に必要なスキルだけに特化して学習することで案件獲得を目指すのが効率的です。
必要になる言語やツールが多いとそれだけハードルが上がってしまうので、使用技術が少ない案件を狙ってスモールスタートするのがおすすめです。
プログラミングの独学は挫折率9割でそもそもハードルが高いです。ですから、目標を上げすぎずに出来そうな技術から着実に身に着けていったほうがいいです。
学習法は一般的なプログラミング学習と同じです。
基本的には言葉や概念を知らないとどうにもならないので、知らないことが出てきたら簡単に説明できるくらいまでは調べておいてください。
深く理解するのは必要になってからでいいです。
【基本】プログラミング学習で乗り越えるべき壁
うまくいかないときに精神的に追い詰められてしまうとイヤになってしまうのがプログラミングの壁です。
きっとうまくいく、自分なら出来ると信じて冷静に解決法を探していけるようになれば大丈夫です。
ですが、そうなるまでは辛いでしょう。
うまくいかなくても「それは仕様のせいであって自分のせいではない」くらいに思えるようになるとストレスが少なるのでおすすめです。
そもそもプログラミング副業の報酬や自給が高いのは、それだけ大変な部分があるからです。
高いスキルを求められがちで、うまくいかない状態が続くとストレスもたまります。
そのストレスは意地悪なクイズの答えを延々と探し続けさせられるのに近いです。
気持ち的には、野球のピッチャーがヒットを打たれまくっても逃げ道がないままボールを投げ続けないといけない状態に近いかと思います。
幸いプログラミングは野球ではないので論理的に思考して問題を切り分けていくことができます。
出来ることと出来ないことを確認していくことで大抵の問題は解決したり、そもそも対処すべきではないなどの前向きな答えにたどり着けます。
プログラミング的な解決法は、やるべきことを言語化して抽象的に把握し、その実現方法を論理的に探していくことです。
うまくいかないときには問題解決法の手法にならって、問題点を網羅し、優先度の高い順に対処していきましょう。
近頃は ChatGPT などの対話型AIに意見を聞くこともできるのでプログラミングもやりやすくなっています。
仕事として受けたからには投げ出す訳にはいかないから背水の陣で臨むことになるね。
でも、どうしても出来ないことはクライアントに相談して別のやり方に変えてもらったり、最悪、ムリだと伝えて対処法を相談しないとダメだよ。
それが社会人としての最低限のマナーだ。
実際にプロが出来るかどうか分からない仕事を引き受けるときは、あらかじめ出来なかったときのことも相談しておくものだよ。
ちゃんとできないとクライアントを困らせてしまうからね。
クラウド案件でも出来そうかどうか先に調べてから、引き受けるかどうか返事をすべきだ。
クラウド案件にはピンポイント学習
案件の種類は多く、ポートフォリオに実際に案件を受託する競争率は求められるスキルも多いです。全部習得するのは無理なのでひとつずつ狙いを定めてスキル習得していったほうが効率的です。
案件は必要なスキルセットごとにカテゴライズできるので、そのなかのひとつに狙いを定めて必要なスキルだけを習得していくのが近道です。
まずは1カテゴリーの案件を受注できるレベルまでスキルアップしてから、そのスキルセットが活かせるカテゴリーに手を広げていけばいいです。
Webエンジニアだと、とりあえずHTML/CSSから学ぶことが多いですが、狙うカテゴリーで必要ないなら基礎を知っている程度で問題ないです。
学習の常識にならうのではなく、必要になってから学べば十分です。
言語やフレームワークがたくさんあるから、最初は全部基本くらいは知っておいた方がいいと思うだろう。
でも、本でいろいろな処理や機能を読んでも実際に使うのは一部だし、多くのものは一度も使わない可能性が高い。
だから、目的もなしにとりあえず学ぶのは効率が悪いんだ。
ポートフォリオ作成
実務未経験だとクライアントから信用を得られないので、案件受注に十分なスキルがあることをアピールできるポートフォリオを先に作っておくといいです。
案件受注を重ねて実績がついてきたらそれをアピール材料にすればいいのですが、最初はクライアントに見せられるポートフォリオくらい用意しておかないと信用を得にくいです。
まずは自分が作れそうな案件カテゴリーを探すことから始めます。
ポートフォリオ作成と学習を兼ねたプロダクト作成では、実際に応募されている案件のなかから、応募者が多い案件を選ぶのがおすすめです。
応募者が多いということは、作りやすく条件が良い可能性が高いからです。
実際に案件を受託する競争率は高いですが、スキル的には使い回しやすい基本スキルを身につけられます。
Paizaや転職ドラフトの評価は役に立つか?
企業のエンジニア採用担当者がクライアントなら評価してくれるでしょう。ですが、それ以外のクライアントからはであまり評価されないでしょう。
ITスキルに詳しくない一般クライアントには、それらの評価や相場がよく分からないからです。
また、それらの評価に対して追加料金を払うと損だという現実的な都合もあります。
それらのサービス内で評価を上げる努力をするよりは、開発に詳しくないクライアントでも見るだけで技術力が伝わるようなポートフォリオ作成に力を入れたほうが評価されやすいです。
とはいえ、企業の採用で評価対象となる英検や基本情報処理などの資格であれば、案件によっては評価される可能性はあります。
アピールできることはアピールしておいたほうがいいでしょう。
案件の分析
案件というと何かを作るイメージがでしょうが、実際には改修やテスト、説明や文章作成などの案件も多いです。
まずは、クラウドソーシングを使うことで、自分が何をえたいのか考えください。
スキルアップ、臨時収入、安定収入、業界調査など、自分の目的を先に決めておいてから、実現方法を試していったほうがいいです。
目的設定してアプローチ方法を考えるなら、ロジックツリーを作るのがおすすめです。自分で納得できる選択肢を選べるようになります。
スキルアップが目的なら、安くても実績が評価されやすい案件を狙っていきましょう。
臨時収入が目的なら、単価を上げていけるスキル/実績アップルートを探しましょう。
安定収入が目的なら、長期的な保守案件やスクール講師など、長期契約が多い分野を狙いましょう。
もしも、安定収入を狙うなら、やはり転職してエンジニアを本業にすることを目指した方が効率がいいです。
先に仕様書やソースコードを確認
案件説明で詳細が明かされておらず、調べてみると「話がぜんぜん違う!」という案件も多いです。
クラウドソーシングには低単価で過大な要求をしている案件がたくさんあるので注意が必要です。
それを素早く判断できる好材料が仕様書やソースコードです。
案件の内容に書かれていない要件定義や不具合修正、テスト、法的な調査など大量の作業が隠れていることがあります。
そもそもその要望が実現可能なのか、ちゃんと判断してから仕事に応募しましょう。
エンジニアからみると、クラウドソーシングのクライアントはかなり質が悪いことがあるので、くれぐれも注意すべきです。
クラウドソーシングで使えるスキル
- 営業
- コミュニケーションスキル全般
- Webサイト/サービス開発(フロント/バックエンド)
- インフラ
- サーバー
- PCツール/アプリ開発
- スマホアプリ開発
- 通信
- 業務アプリ/システム開発
- マネージメント
- アドバイス/レクチャー(講師/メンター)
- ノーコード/ローコードツール
- グループウェア
プロダクト設計から開発まで必要なことをすべて行うので、いわゆるSE/PGの両方スキルに加えて営業/交渉などのコミュニケーションスキルが必要になります。
クラウドソーシングでは開発知識がない人がクライアントになることも多く、要件定義から詳細設計までのコミュニケーションコストが高くなる傾向があります。
プログラミングスクールなどで教えているWeb開発スキルはおおむね需要があります。
ただし、未経験者でも身に着けられるレベルのものと、企業で働かないと身に付かないプロフェッショナルなレベルのものがあることに注意してください。
Pythonならスクレイピングなら需要はありますが、データ分析となると、スキルがあっても未経験者が受けられる案件はまずないでしょう。
実務経験や研究経歴などが必要になります。
また、案件は業務に直結するニーズに答える仕事になるので、各分野の業務知識もあれば役に立ちます。
グループウェアは現場で学びたい
グループウェアとは企業がコミュニケーションの円滑化や業務効率化のために使うOffice365/Kintoneなど企業向け統合ツールのことです。
現場とは会社やリモートワークの現場という意味です。
グループウェアを使うためのライセンス料が高いので、個人で契約して学ぶのは現実的ではありません。
そもそも個人では契約できないものもあります。
ですが、ある程度までスキルが身に付けば、クラウドソーシングでも需要があります。
クライアントが企業になるので、交渉はやりやすいです。
ノーコード/ローコードツールはおすすめしない
プロはあまり使いませんし、学びもしません。それだけに使いこなせれば、ライバルの少ないニッチな市場で一人勝ちできる可能性があります。
会社でたまたま使う機会があって、使えるようになった人にもちょうどいいです。
ですが、わざわざお金をかけて学ぶほどの価値はないでしょう。
肝心の単価も安いです。頑張ってスキルアップしても増やせる単価の上限も低くなります。
クラウドで今だけ稼げればいいという人なら、あえて学びんで特化していく手もあります。ですが、奇策にあたりギャンブル性が高いです。
また、そもそも非エンジニア向けツールであり、評価するクライアントによってはエンジニアスキルに含まれない恐れがあることもデメリットのひとつです。
せっかく使いこなしても、開発企業への転職時などはスキルとして評価されない可能性があります。
非エンジニア向けツールなので、せっかく使いこなせても、案件の単価自体も低く稼ぎにくいのもデメリットです。
つまり、エンジニア実績になりにくいということです。
採用担当者からすると「なんでそんな素人が使うツールを覚えたの?」という疑問がわいてしまう。
ただのお金儲けのために覚えたツールのように感じてしまうから、転職時にはアピールしないほうが評価が上がることもあるだろうね。
企業にエンジニアスキルをアピールするなら、メジャーな kintone とか WordPress あたりならスキル表の最後に追加してもいいかもね。
基本的な使い方と注意
クラウドはそもそもよくわからないという人は次の記事の目次をチェックしておいてください。
作業/営業時間の違いと相性
クライアント、ワーカーともに個人と企業がいます。本業と副業で使える時間帯に違いがあります。平日の9~17時に働く人とそれ以外の時間で働く人の違いです。
仕事には連絡や確認、対応などが必要になることが多いので、同じ時間帯に働いている人同士がクライアントとワーカーになるほうが相性がいいです。
平日の本業の時間帯を使える人は本業として案件を受発注している人と、副業としてそれ以外の時間帯使う人は、副業として受発注している人と相性がいいということです。
企業クライアントがレスポンスが早い人がいいというのは、平日昼間のことだから、本業のある人は応募のときにあくまで副業として応募すると伝えておいたほうがいいね。
大学生とか子育て主婦とかで昼間もある程まで連絡/度対応できる人は、それ自体がメリットになるから、平日日中も連絡/対応可と伝えておくといい。
よくわからない自称フリーランスの人みたいなイメージを持たれるよりは有利になるはずだ。
ブラッククライアントもいる
残念ですが、「未経験者歓迎、誰でも出来る案件!」などとして募集されている案件の中には、ツール販売や学習サービスへの勧誘を目的としている不良クライアントもいます。
世の中、普通に悪い人もいるので警戒心も持っておきましょう。
相談要素が多い案件はさけたい
やるべきことが具体的に決まっていて、自分ですぐに詳細設計できるような案件が望ましいです。
相談して決めたいといった不確定な要素が多いとそれだけ要件定義や交渉などに時間がとられるので時給が下がります。
クライアントは相談した結果、納得できるものが作れないと分かれば発注を取りやめてしまいます。
クライアントが発注するためのモチベーションも維持してあげる必要があります。相談が多い案件はコスパが悪いです。
納期から副業向けか判断
1日2~3時間の作業ペースで出来る案件と、毎日8時間フルコミットしないと出来そうにない案件があります。
納期の短い案件はフルコミット出来るワーカー向けの可能性が高いです。自分がどれくらい作業時間を確保できるか考えて案件を選ぶべきです。
だからといって副業メインの人は仕事が取れないということではありません。
自分の作業可能時間を、平日2時間、休日6時間程度などと、応募時に伝えておけばクライアントも考慮してくれます。
別ジャンルの案件に変えたいときは?
自分とスキルが近い人のやり方を参考にして候補を選びと見つかりやすいです。
具体的には、クラウドワークスで他のワーカーのプロフィールや受注案件を調べてください。
目指す副業エンジニアスタイルに近い人を探して目標にするのもいいです。
応募:案件の受注戦略
【大前提】ベテランでも受注率はせいぜい10%
クラウド副業の実績が豊富で、魅力的な提案文が書けるベテランエンジニアでも、競争率が10倍、20倍、30倍になる受注競争での勝率はせいぜい10%くらいです。
正確な統計データではなく、私の予想になりますが、プログラム系の案件では、どんなに優秀なエンジニアでも、平均の受注成功率が20%を超えるのはかなり難しいのではないでしょうか。
クライアントもプログラミング系の知識が少ないことが多いので、優秀なエンジニアを見分けられないというクラウドソーシング事情も、恐らく影響しているでしょう。
ベテランでも常に何十件も案件に応募してたりするのが現実だ。
タイミングとか運の要素もけっこう大きいんだよね。
初心者が案件の1つや2つ受注できなくても、気にせずバンバン応募したほうがいいよ。
もちろん受注率を高めるための努力は、続けないとダメだよ。
プログラミングや営業のスキルアップをしつつ成功率を高めていくんだ。
これからクラウド副業に参入する初心者であれば、最初の受注率は1%から始まってもおかしくありません。
そのため、受注できないことは気にせず、プログラミングや営業スキルを高めていってください。
試行錯誤を続けていけばスキルアップし成長し続けられるので、受注率を高めていけます。
プログラミング副業のいいところは、スキルアップや成長の努力が積み上がりやすいところです。
試行錯誤はPDCAと言ってもいいですが、ひとつの言語スキルをひたすら高めてみたり、相乗効果が狙える新しい言語にチャレンジするのもいいでしょう。
基本的には同じことを続けていても成功率は上がりません。ひとつの言語スキルを高めるにしても、やったことがないことにチャレンジし続けないといけません。
そのチャレンジさえ続けられれば、成長し続けられるので、着実に成功率を高めていけます。
基本:クライアントファースト
クライアントワークなので発注者の目線を持ってコミュニケーションや自分のプロダクトの質を高めていくことが大切です。
クライアントには誠意をもって対応していきましょう。
コミュ力でライバルと差がつく
クラウドソーシングのクライアントのなかには、技術は分からないから相談したいという人も多いです。
そういうクライアントは今の技術で何がどこまで出来るか把握していないので、技術で可能な範囲を説明しつつクライアントの要望を実現していくという要求定義や要件定義を行う必要があります。
そこでコミュニケーション能力が勝敗を分けることになります。ですから、コミュ力も高めておいた方がいいです。
コミュ力も学ぶことが出来る技術なので意識的に高めておきましょう。コミュ力とは簡単にいうと信頼されたり好かれる技術のことです。
嫌われたり疑われちゃうとダメだね。
ダメそうだったら早めに交渉を切り上げるのも大人の選択だよ。
そのためにはクライアントの質問の意図を理解して的確に答え、疑問点はちゃんと確認するのが基本です。
クライアントが聞いていることに答えず後回しにして、値上げ交渉につながる技術難度を説明するようなことをしてしまうと信頼されにくくなります。
クライアントから「そちらがそう言うならそうしましょう」といった具合に良さそうな人だから大丈夫だろうと信頼されれば、かなり仕事がやりやすくなります。
具体的には技術に詳しくない人がどう思うかということを意識するといいです。
クライアントの願望といえば安く、確実に、できれば早く作ってほしいというのが基本です。
クライアントの願望をなるべく叶える形で相手の立場を尊重しつつ誠実に交渉を続けていけばお互いに納得できるよい仕事になるでしょう。
クラウド案件は基本的に単価が安いので数をこなして稼ぐ形になります。
テイカー思考で1回だけもうかればいいという考えではなく継続して依頼されるようなウィンウィンの長期戦略を取った方がトータルの利益を増やしやすくなります。
応募にテンプレはNG
クラウド副業はライバルの数が増えていて、ラウドサービスが例に挙げているようなテンプレを使っている人が多いです。
クライアントは同じようなテンプレをたくさん見ているので熱意や誠意に欠けると感じてテンプレ応募者の評価を下げます。
クラウドサービスのテンプレを使うよりは、ChatGPTを使って何度か校正した文章の方がマシでしょう。
ですが、エンジニアだとAIを使う人がそれなりにいるでしょうし、優等生的な文章になりすぎるので、逆に人間味を出すのもいいでしょう。
プロフィール
「未経験」や「自信がない」などのネガティブ要素はなるべく書かないほうが有利になります。
クライアントも人間なのでスキル的にも人間的にも自信のある人のほうが信頼されやすいからです。
未経験者がクライアントから未経験かどうか質問されたのに対して、未経験ではないと答えると嘘ですし、法的に詐欺に当たるのでやってはいけません。
ですが、質問もされていないのに自分からマイナス要素を伝える必要はありません。このあたりはビジネス的なセールストークと考えて割り切るべきでしょう。
嘘にならない範囲でどれだけアピールできるかがセールストークのポイントです。
作業が早いとか、コミュニケーションが得意であるとか、アピールできそうなことはなるべく書いておいたほうがいいです。
あまり書きすぎると文章量が増えて読んでもらいにくくなります。案件で伝えるべきことに適切な文字数に調整してください。
ちなみに職務経歴などのキャリアやポートフォリオ情報などもしっかり書いたほうが好印象につながります。
募集にある質問/要望にきちんと答える
クライアントの募集文章にはポートフォリオや業務経歴を教えて欲しいとよく書いてあります。
応募の文章でそれらに答えていないと、クライアントは話の通じないコミュニケーションコストの高い相手だと判断して発注対象者から除外します。
自分がアピールしたいことだけではなく、クライアントの望む答えもきちんと書くべきです。
業務経歴がない人はどうすべきかというと、募集の文章で質問されている以上は直接質問されているのと同じなので、素直に書くべきでしょう。
質問されていなければ、自分からあえて「経歴なし」と書く必要はないです。ですが、この場合は相手から聞かれてしまった状態にあるので正しく答えるべきです。
応募文はビジネスの営業文章なので、「経歴がなくて自信がないが仕事を受けられるか?」といったネガティブなことは書かなくていいです。
「経歴はないがこの案件のスキルには自信がある」くらいのことは書いて、相手に安心感を与えたほうがいいです。
ポートフォリオを示すよう求められているのに示せない場合は、クライアントの要望に応えられる可能性は低いので初めから応募しないほうがいいでしょう。
ビジネスですし、クライアントも人間なので自分が納得できなければ仕事は発注しません。
価格設定
クラウド案件だとハイスペックなものより最低限のもので安く作ってほしいというクライアントのほうが多い印象です。
だからといって安いほうがいいのかというと、1円などの最低金額を大きく下回る額ではスキルに自信がないのではないかと逆に不安になります。
そのため下限か、そこから1割引きくらいまでが無難なようです。
たとえば、3~5万の案件なら2万7千から3万といった具合です。
もちろん設計や機能の充実度や納期などによっても変わるので、自分が適切だと思える設定にするのが基本です。
なかには0~5000円という案件もありますが、安い案件はクライアントがテイカー思考の可能性があります。
内職のような単純作業やWebページコーディング1ページ100円などの案件がそれです。
お金にならないだけでなくスキルアップにもつながらないので引き受けるメリットは少ないです。
一番最初の実績作りならいいですが、それ以外では余程時間があまっていたり、単純作業をしたいとき以外はさけたほうがいいです。
基本的に時間は有限なので自分が着実にスキルアップできたり実績を積み上げられることに使ったほうが夢があります。
- 5,000円以下
とにかく安く発注したい傾向があるのでそもそもおすすめではないが、高めに設定したほうが無難
- 1~5万
必要な金額は払う傾向があるので中央値か少し上を狙いたい
- 5万以上
あとから要件が増えると膨大な作業が発生するので作業時間を計算して時給1000円を下回らないようにしたい
スキル/実績アピールで時給アップ
案件を受注できるレベルになった後のテーマは自給ベースの収入アップを目指しましょう。
- 案件完成までの時間短縮
- より高い単価の案件を狙う
- 新カテゴリーの案件を狙うためのスキルアップ
やったことのないカテゴリーの案件を狙うときは元のカテゴリーとのシナジー(相乗効果)を狙うと効率的です。
たとえばWebページのコーディング案件が受注できるようになったら、次はWordPressのテーマやプラグイン作成スキルを身に着ければ、シナジーが生まれクライアントにとってより価値のあるワーカーになることができます。
WordPressなどのノーコード系ツールはエンジニアには人気がないので穴場です。副業メインの強みを生かして覚えてしまうのもいいでしょう。
エンジニアとしての価値を上げていきたいならノーコードではないプログラミング系の関連スキルを上けることをおすすめします。
ノーコード系は需要が限られているのと、ツールやサービスがすたれて使われなくなるリスクがあります。
またエンジニアのスキルとしては付加価値が低いです。
エンジニアでなくても開発できるように作られたのがノーコード系だから、そもそもエンジニアが学ぶようなもんじゃないんだよね。
でも、クラウド案件でそれなりに需要があるなら覚えてみるのも悪くないよ。
そんなに難しくないはずだから。
どんなスキルを増やしていけば時給の上がる価値あるワーカーになれるのか、業界やクライアントの意向を考えて予想していきましょう。
クライアントを分析するため、案件応募のときに「他にあればよかったスキル」などとして質問してリサーチしておくといいでしょう。
エンジニアとしての自給を大きく上げたいなら、クラウド案件は安いので卒業して、エンジニア転職するのがおすすめです。
転職できれば2倍、フリーランスで仕事を受けられるようになれば3倍の自給が狙えます。
エンジニア転職を視野に入れているならノーコード系ツールはあまり学ばなくていいです。就職の面接などでは評価されないからです。
自分のスキルシートにノーコード系ばかり書いてしまうと、この人はエンジニア系じゃない人なんじゃないかと疑われる恐れもあるから、あまり書かないほうが無難かな。
WordPressならテーマやプラグイン開発はエンジニアの仕事だからいいんだけど、記事の装飾やプラグインのインストールができるとかは非エンジニア系のスキルなんだ。
秒で返信が理想
クライアントはレスポンスの速さや連絡の多さ、またその的確さを求めていることが多いです。
その評価はクライアントが最初にするワーカーへの応募への返信から始まっています。
特に最初の返信はライバルとの勝負となるので、早ければ早いほど有利になります。
多少面倒でもすぐに対応したり、連絡のチェックは定期的に行いたいところです。
まずはクライアントから信頼を勝ち取ることが大切です。
案件の受注率は20分の1以下
未経験者がクラウドソーシングで案件を受注できる確率は良くて5%(20分の1)、悪ければ3%(33分の1)以下になるのが現実です。
これにはライバルがいることと、応募しても発注しないクライアントがいることが影響しています。
クライアントによっては募集しただけで30%以下しか発注していないこともあります。
地雷案件といいますが、発注率や評価の低いクライアントの案件は要求スキルや単価的に未経験者には難度が高いのでさけたほうが無難です。
ライバルは案件受注数100件以上のベテランもいるので勝てなくても仕方ありません。そういうものだと理解してください。
案件にもよりますが、ベテランのツヨツヨエンジニアが狙いすまして応募しても受注率は20%くらいなので、受注できなくても気にすることはありません。
タイミングやライバルの強さなど運の要素もあるので、気にせず20件と30件とバンバン応募していったほうが成功率が上がります。
受注率UP戦略
100件応募して1件も受注できないときは、恐らく提案文やスキルに問題があるので冷静に自己分析して対処してください。
- 提案文:営業スキルを高めて対応
- 技術アピール:ポートフォリオの質を上げるか種類を増やす
- 自分のプロフィール:信頼感を高め、魅力的なものにする
追加サービスでお得感を演出
安い買い物よりもお得な買い物をしたいのが人間の購買心理です。
案件の要件にないサービス要素を追加することでクライアントにお得感を与えられ案件を受注しやすくなります。
サービス要素はその案件のビジネスで必要になることや喜ばれそうなことがいいです。
Webサイト作成なら不足しているページや文章の作成代行、SEO対策など、アプリなら納品後に仕様や使い方の質問を無料で受け付けるなどとすればお得感を演出できます。
実際に時間のかかる作業が発生しても困るので、実際には作業が発生しにくい例外的な問題へのメールサポートあたりにしておくと無難です。
「納品後、半年間無料で修正!」などと大サービスしてしまうと、クライアントがテイカー思考だったときに延々と仕様変更の作業を求められるようなことにもなりかねないので注意してください。
先にサンプルを作っておく
人気案件では多いと100人を超える応募があります。そうでなくても、まともな案件には10~20件の応募があり、同じ数だけライバルがいます。
倍率10~20倍という激しい競争に勝つために、先に案件の要件に近いサンプルを作っておくという手があります。
素早く納品できそうなイメージを与えることができます。
案件と類似のポートフォリオがないときは特に有効な戦術です。案件が受注できなくても、いい勉強になり、さらにポートフォリオに使える可能性もあります。
注意すべきは誠実なクライアントには少し心に重荷を背負わせてしまうことがあることです。
「せっかくサンプルまで作ったのだから自分に発注してほしい」といった応募者の心の声を感じてしまうタイプの人もいます。
クライアントの誠実さは募集の文面などからある程度読み取れますが、サンプルを作ったことが大きなマイナス評価につながる可能性は低いです。
ですので、作れるなら作ってしまったほうが有利になるでしょう。
サンプル作成は時間がかかるのでそれほどおすすめでもないですが、案件がまったく受注できないという人には試してみる価値があります。
仕事募集サイト/SNSを作る
クラウドワーカーの質はピンキリなのでクライアントは「損したくない、だまされたくない」と思って警戒しています。
要はワーカーがちゃんとした人かどうか不安なのです。
クライアントの不安を減らし、ビジネスチャンスを広げられるのが自分の仕事募集サイトやSNSアカウントによる自己ブランディングです。
クラウドサービスの外に作るサイトやブログ、SNSアカウントから仕事募集ページ、自己RP、ポートフォリオなどにアクセスしておけばクラインとの信頼をえやすくなります。
すでにある個人ブログやSNSアカウントを使うときは、社会人として通用するレベルの品のいいものでないと逆効果だよ。
グチや他人の批判ばっかり書いてあるストレス発散SNSアカウントみたいなのが一番ダメ。
基本的に仕事のPRだから、職場で上司やクライアントに堂々と言えるようなレベルの内容じゃなかったらアウトだね。
未経験副業ではポートフォリオは必須になるので誰もが作っていることと思います。
それを一歩進めて、サイトなどにまとめて簡単にアクセスできるようにしておけば、応募時にもリンクを貼るだけでPR出来るようになるので楽になります。
仕事を募集するページでは逆にクラウドワーキングでの実績をアピールすることで信頼性を高めることもできます。
記事やSNSで共感を呼んでバズれば、そこにアフィリエイトリンクを貼って収益化できるチャンスもあります。
仕事募集サイト/SNSはクラウド副業とシナジー効果を発揮して互いに価値を高め合うことができます。
募集サイトは営業活動の一環と思えばいい。
リファラル採用っていうんだけど、プロのエンジニアになっても知り合い経由の仕事のほうが報酬が良かったりするんだ。
だから、営業活動で人脈を作ったりするスキルは大事だよ。
個人サイト/SNSから仕事をとるメリデメ
個人サイトで仕事を募集すれば直接仕事を引き受けられるのでよさそうですがリスクもあります。
メリット | デメリット |
---|---|
クラウドよりは高単価を期待できる お互いにクラウドサービスの手数料がかからない その他の条件も自由に交渉できる | お金を払ってもらえないリスクがある詐欺や悪徳商法のリスクがある 契約書などを自分で用意しないといけない フルリモートだけでは難しいことも |
クライアント次第ではあるものの、クラウドの報酬はエンジニア的に底値なので、それよりはエンジニアの相場に近い報酬金額が期待できます。
それ以外は全体的には自由な交渉ができるのがメリットで、契約書や会計書類の作成とクライアントの信頼性を自分で判断しないといけないことがデメリットです。
クライアントの信用調査を自分でやって、それに自分で責任をもたないといけないのが個人での仕事募集というものです。
クラウドワーキングの利用料は高いように感じますが、リスク回避やマッチングなどの利便性を考えると、まずまず妥当な範囲だと言えます。
信頼できるクライアントを探すのはそれなりに大変なことなんだ。
逆に信頼関係が出来上がったなら、企業と直接仕事をしてもいいかもね。
でも、何年も付き合いがあったのに、急に手のひらを返して契約金を値下げしてきたりする会社もあるから、やっぱり面倒な部分はあるかな……
副業をするときは個人事業主っていう扱いになるんだけど、個人はやっぱり弱い感じだね。
知り合い経由の案件でリスク回避
個人で直接仕事を引き受けるときの主なデメリットはクライアントの信頼性にあります。
知り合いならある程度まで信頼性が判断できるのでリスクを回避してお互いにメリットのある仕事が出来ます。
知り合いの会社でもつぶれるときはつぶれるけどね。
会社がつぶれちゃうと、報酬はもらえなくなる可能性が高い。
運よく仕事を頼んでくれる知り合いが見つかったときに、クラウドの実績にしたいなら、知り合いに頼んでクラウド経由の案件として依頼してもらう手もあります。
自分が開発したことを公表できるように頼んでおけば、その後はそれをポートフォリオとして使えてお得です。
これは企業クライアントにも頼めることですが、知り合いのほうが許可してもらえる確率が高いです。
案件対応中のポイント
案件を受注するとクライアントから進捗報告が欲しいとか、途中の成果物に対する要望、新たに気がついた問題や変更の要望などがきます。
それらのクライアントの要望はすべてメールの返信などの文章で説明し、すべてしっかり対応していることをアピールしましょう。
そうすることでクライアントの納得感や満足感が高まり、ひいては自分への評価を高めることができます。
記録を残すという点からメールなど文章ベースでやり取りすることが多いのですが、記録があればクライアントからの矛盾した要望なども指摘し確認できるようになるので、記録を保存しておくことは大切です。
収益拡大戦略
基本は営業力アップ
まずコンサルの本質は期待値を超え続けることだと覚えておいてください。
技術的なスキルについては誰でも上げるので、行く行くは大きな差はなくって行きます。
そこで差が出るのが営業力です。マーケティング、コンサル、ライティングなどのスキルを高めることで受注率を上げていくことができます。
案件受注では自分を売り込む力が必要なので、特にコンサルスキルを高めておくことをおすすめします。
しっかり調査すればネットの無料情報でもかなりの情報は見つかります。ですが、効率アップさせるなら、本がおすすめです。
本要約動画とかで理解してたつもりだったけど、本を読んでみたら全体との関係とか分かってより深く理解できたよ。
やっぱり、体形的に理解したほうが役立つ学びがえられると思ったね。
さしあたり、Kindle Unlimited なら月々980円で技術書からコンサル/ライティング本までいろいろ読み放題なので、入門用におすすめです。
コンサルのプロを目指すわけでもないので、読み放題くらいがちょうどいいです。
コンサルの本質が相手の期待値を超え続けることだと納得できるくらいまで理解を深めてみてください。
読み放題に入っているのに、まさかの名著なのが次の『コンサル一年目が学ぶこと』です。20万部突破でビジネス書のベストセラーになっている本です。
内容をかみ砕いた図解版もありました。ビジネス書自体をあまり読んだことがない人にはこちらがおすすめです。内容はほぼ同じなので両方読む必要はないでしょう。
『コンサル一年目が学ぶこと』で検索すると、各テーマを深掘りした関連書籍もあります。
副業プログラミンとの関連は弱いかもしれませんが、気に入った人にはそちらも目を通してみるといいでしょう。
Kindle Unlimited の読み放題ラインナップは基本的には増えていきます。ところが、たまに追加される名著は後からラインナップから外されることがあります。
実質、期間限定の可能性があるということです。読めるときに読んでおきましょう。
Kindle Unlimited ならダウンロード機能があるので落としておけばずっと読めます。(※ダウンロード数に制限はありますが)
Kindleアプリの注意ですが、たまに本が開けなくなることがあります。ダウンロードをやり直すようメッセージがでますが、アプリを再起動するだけで開けることが多いです。
PC用のKindleアプリは普通に使ってても本を開けなくなることがあるから、メッセージは「ダウンロードやり直し、又はアプリ再起動」のほうが合ってるな。
日本のプロダクトのレベルと比べるとざっくりした作りだね。
まぁ、そのうち直るんじゃないかな。
キャリアプランはどうすべきか?
クラウド副業だけだとエンジニアとしては時給が低いです。出来ればエージェント系の副業や開発会社などへ転職したほうが収入が多くなります。
クラウド副業で通用するスキルがあるならその分野に関しては開発会社でも十分通用するレベルになっているはずです。
本業や時間、場所などの条件があって、あくまで空いた時間で収入を増やせればいいと思っているならクラウド副業を続けるのでいいでしょう。
ですが、エンジニアとしてもっと大きな仕事がしたいとか、成功したいのであれば、いつまでクラウド副業をしていると時間がもったいないです。
もっと上を目指すべきです。
このあたりは個人の人生観で変わってくるので、自由時間を確保しつつ細く長く生きるのか、仕事にフルコミットして太く短く生きるのかなど、自分の価値感と照らし合わせて考えればいいでしょう。
企業案件を狙う
企業や団体などの法人のほうが資金力が豊富で案件の単価も高くなる傾向があります。
企業案件を探すポイントは「弊社」など企業がよく使う言葉で検索することです。
実績がないと厳しいですが、チャンスはあるので狙っていきたいところです。
単価を上げる戦略
クライアントが気付いていない便利機能の追加を提案することで、それにかかる工数分だけ契約金を増やしてもらう交渉ができます。
追加機能以外では設定や登録などの実作業が必要な場合にそれらも合わせて引き受けることで単価アップが狙えます。
案件で募集しているクライアントの要望に合った妥当な追加機能なら承諾してもらえる可能性があります。
クライアントファーストでどんな機能やサービスがあればクライアントの作業や時間を短縮できるか考えていきましょう。
時短戦略
必要になる作業のフレーム(基本的な枠組み)をあらかじめ使い回せるように作っておくことで、次に類似案件を受注するときに作業時間を短縮することができます。
Webサイト制作なら基本的なフレームは使い回せますが、案件ごとに変わるサイト名や社名、URLなどはそのままでは使い回せません。
そこであらかじめ変更しやすいようルールを決めた変数で管理してすぐに変えられるようにしておくなど工夫しておくと次回以降は素早く開発することができます。
ひとつのカテゴリーに絞って学習していくのも時短戦略のひとつです。
生産性を上げるという点では、作業場所や時間を固定したり、自分のパフォーマンスが高まる作業方法を探すのもいいです。
たとえば食後は誰でも脳のパフォーマンスが落ちるので、食前に作業して、食後はゆっくり動画鑑賞などの趣味に使うのもいいでしょう。
要はどうすればいいのか?
エンジニアとしてやるべきことはズバリ、自己ブランディングです。具体的にはあの人なら信用できる、ちゃんとやり遂げてくれるという信用を築き上げることです。
そのためにはクラウド副業から始めてもいいですが、エンジニアとしての実績を積み上げていくことが大切です。
Twitterやブログ、Qiita記事、GitHubなどで役に立つ情報を発信するのも効果的です。
それに加えて、仕事というのは最後は人と人の信頼関係が決め手となるので実績だけでなく人間性も高めていくべきです。
いわゆるコミュニケーション能力を高めるということですが、これはエンジニアとして信頼されたり好かれるような人物になるということです。
社会的に信頼を得るには的確なコミュ力が必須ですが、その土台としてはやはり人としての誠実さが欠かせません。
大言壮語のインフルエンサーや営業マン、IT社長みたいなのではなく、誠実でスキルが高いことがエンジニアとしての価値を高めます。
ちなみに日本人としては謙虚さも美徳のひとつですがエンジニアのような専門職が自分のスキルをアピールできないと損をするので、それほど謙虚である必要はありません。
ビジネスでは自分だけ得をしようと考えるのではなく、常に相手にも利益を出させるウィンウィン型の相互共栄型を目指すべきです。
そうしないとビジネス的に長続きしません。
人は他人から感じた恨みはいつまでも覚えているものなので、ウィンウィン型を維持しておけば後で思わぬ反撃をされて足を引っ張られるようなリスクも減らせます。
自分だけ得すればいいと思っているような人や会社は信用を失っていくので人が離れて衰退していくものです。
2~3年で職場を変えてしまうエンジニアは多いのですが、それでも人間関係は大切です。
これはエンジニアからマネージャーや企業を目指すとなると話が変わってきます。
エンジニアは自分の責任範囲の仕事をうまくこなしていければいいのですが、人を管理する立場になると人を動かす力が必要になってきます。
マネージャーやプロジェクト/プロダクトリーダーなどを経て企業したいのであれば人心の掌握術も身に着けていくべきです。
ですが、そこまで考えている人は少ないでしょうから、まずは誠実な態度でエンジニアとしての実績を積み上げていくことをおすすめします。
先人の見習うTTP戦略
TTP は「徹底的にパクる」の略で、成功者や少し先を行く先行者の良いところを見習う成長戦略です。
エンジニアとしての実績を積み重ねるというと抽象的で分かりにくいのですが、TTP なら具体的に何をすべきかイメージしやすくなります。
ポイントは目標となる人物や2、3人探しておくことです。
10年後に追いつきたい成功者、さらに5年後、1年後というように大目標と目の前の目標、中間目標などを探しておいてください。
何となくイメージするだけよりも、実際に存在する人物をイメージしておいたほうが TTPの効果が高まります。
そうして、その人たちからTTPを続ければより的確にPDCAを回し、実績を積み重ねていくことができます。
TTPモデルを探す具体策
プログラミング副業を現役でやっていて、自分が狙うスキルセットに近い人のSNSやブログを見つけるのが理想です。
検索で見つからないときは、クラウドワークスのライバルワーカーの中から探すのが確実な方法です。
人は具体的なイメージが持てないと迷いやすいです。そのため、TTP モデルは仮でもいいので早く決めておいた方がいいです。
すぐに理想的な人が見つからなかったとしても、継続的に探しつづけたほうがいいです。
エンジニア系サロンやメンターを一時的に試してみてもいいです。人脈を増やすきっかけにもなります。
最後は自分のスタイルを探す
どんなに理想的なTTPモデルが見つかっても、どこか違う部分が出てくるはずです。
そう感じるのは自分の個性が原因なので、最後は自分で自分のスタイルを追い求めていってください。
あくまで副業として実質的な時給アップを目指すのもいいですし、エンジニア転職してビッグプロジェクトのリーダーを目指すのもの自由です。
【QA】副業がうまくいかない原因と対策
副業のメリット・デメリット
この記事でターゲットにしているクラウドソーシング副業ではなく、いわゆるエージェント経由の副業のメリデメです。
クラウドソーシング副業でもだいたい同じですが、実務経験がないと仕事が取りにくいというのがやはりネックです。
エージェント系の副業は基本的に未経験者不可の案件がほとんどです。
経験者にはスキルアップしつつ収入や人脈が得られるので副業を楽しんでいるエンジニアが多い印象です。
メリット | デメリット |
---|---|
リモートワークできる スキルアップできる 人脈が広がる モチベーションが上がる マネージメントスキルが磨ける 契約や税の知識が身に着く | 実務経験がないと仕事が取りにくい 自由時間が減る 責任が重い 本業が忙しくなったとき困る 好きな仕事が選べるとは限らない 収入が安定しない 会社によっては副業禁止 |
FAQ
プログラミングの副業の平均収入は?
スキルの高さとかける時間によるのでおおまかなデータになりますが、クラウドソーシングのシステム・プログラミング系の副業で平均月収7万3908円というデータがあります。
スキルが低いうちは時給1000円、平均的なスキルになると時給2000円、高単価スキルがあれば時給4000~1万以上も狙えます。
時給2000円で50時間(約週12.5時間)働くと10万円になる計算です。このあたりが副業の勝ち組ラインではないでしょうか。
プログラミング未経験とはどういうこと? 何年?
仕事としての実務経験がないと未経験という扱いになります。
プログラミングはPCやスマホと実行環境があれば誰でも学べますが、いくらプログラミングスキルを磨いても仕事としての経験がなければ未経験という扱いになります。
もちろん、未経験でも高品質なアプリやWebシステムなどを作った経験があり、その実物が見せられるなら高いスキルの持ち主として評価されます。
残念ですが、クラウドソーシングでの実績は企業などの採用準では実務経歴には入りません。
実務経験は単価や給料を決める基準にもなっているので、実務経験がないと新人扱いであまり高いお金はもらえないようになっています。
またプログラミング学習には300~1000時間かかると言われていて、学ぶジャンルによって異なります。何年という形で計るとあいまいなのでもっと具体的に時間で計られます。
ネット・書籍・Webサービスなどの学習環境の向上にともない、企業の要求レベルが高まっているので、必要な学習時間も増える傾向にあります。
プログラミングの時給換算はいくらですか?
職種の扱いや調査対象、調べ方によってバラつきがありますが、おおよそ次のようになります。
純粋なプログラミング(コーディング)作業だけだと社員で1500~3000円、フリーランスで3000~5000円くらいが相場です。
- 新人プログラマー:1500~2000円
- 中堅プログラマー:2000~3000円
- SEやリーダーなど:3000~5000円
- フリーランス:3000~5000円
- CTO/マネージャー:4000円~6000円
ブラックSESで残業代が出ないなどの場合は、時給1000円を下回る恐れもあるので、会社選びは大切です。
エンジニア副業では何する? 具体例は?
基本は通常のSIerや自社開発企業がやっているのと同じです。設計・開発・運用・教育/人材育成などを行います。
自社の人材不足を補うためのプログラミング作業を委託したり、自社にいない特殊な技術をアウトソーシングすることが多いです。
クラウド案件では個人も依頼できるので不具合の修正やツールの使い方のレクチャーなど身近な要望に応える案件もあります。
高単価案件では技術顧問や公演なども需要があります。
- Webサイトの制作
- スマホ/PCなどのアプリの開発
- ツール/システムなどの不具合の修正/レクチャー
- システムの開発
- データの整理・処理(自動化/スクレイピング)
- スクール/学習サービスの講師/メンター
- プログラミングに関する執筆
プログラミング副業オワコンは本当か?
現役プロのエンジニアが副業市場に参入してきているので、未経験者がプログラミングを学んで副業案件を受けるのはかなり難しくなっています。
そもそも専門職なので実務未経験というのは矛盾した存在であり需要が少ないのはいたしかたないことです。
それでは未経験者がプログラミングを学んでエンジニアになるにはどうすればいいのでしょうか?
未経験からでも企業に入って実務経験を積んでしまえばエンジニアになれます。
プログラミング副業オワコンというのは単に副業市場で未経験者が取れる仕事が壊滅的になくなってしまったというだけで、副業以外ならまだまだ需要はあります。
この記事がターゲットにしているクラウドソーシングなら単価が低いというデメリットがあるものの、それだけライバルとなる現役プロが少ないので狙い目になっています。
クラウドソーシング系とは?
英語の Crowd Sourcing をカタカナにした外来語で、言葉としては群衆を労働力に使うくらいの意味です。
具体的には、労働力やスキル、アイディアなどを外部に委託するためのWebのマッチングサービスのことです。
IT系で使うクラウドは雲の Cloud でクラウド・コンピューティングのことです。
こちらはデータ保存や処理をWebを経由したサーバーなどローカル環境ではないネット環境で使うアーキテクチャのことです。
クラウドソーシングは何をするもの?
不特定多数の企業や個人が互いに業務委託で仕事を受発注するための業務委託携帯です。
主にクラウドソーシングを仲介するWebサービス(クラウドワークス、ランサーズ、ココナラ)で受発注者と案件がマッチングされています。
クラウドワークスで何ができる?
クラウドソーシングのサービスをやっているのがクラウドワークスというWebサービスです。
企業や個人が自分にないスキルやアイディア、労働力などを求めて仕事を募集したり、逆にそれらを持つ個人や企業が仕事を募集したりできます。
一度も対面せずにフルリモートで仕事をすることもできるのでオンライン副業メディアとして人気があります。
募集される仕事はPC/スマホで出来るスキルが必要な仕事や内職的な単純作業まで様々です。
基本的にはネットで完結する仕事が人気ですが、求人募集も普通に行われています。
プログラミングはどこで使える?
コンピューターはすべてプログラミングで動いているのでネット/PC/スマホ/家電などの開発や運用でプログラミングスキルをが使えます。
身近なところではネットで見たり使ったりできるものすべて、またスマホ/PCなどで動くアプリもすべてプログラミングで動いているのでスキルが使えます。
学習者をサポートする講師やメンターなどの仕事でもプログラミングスキルが役立ちます。
クラウドワークスの給料はいくら?
2022年の企業公開値によると株式会社クラウドワークスの平均年収は544万円となっていて、東京都の平均である414万円より3割ほど高くなっています。
月収ベースでは30.1~75.3万円となっていて、職種や年齢、役職などによって異なります。
スキルに自信がある場合
クラウド案件はなかなか取れなくてもプログラミングスキル自体には自信があるという人は普通にエンジニア転職するのがおすすめです。
クラウド案件を受注するよりもエンジニア転職のほうが要求レベルが低いので楽です。
35歳くらいまでなら未経験でも受け入れる企業があるのでチャレンジすることをおすすめします。
35歳以上になると転職はかなり厳しくなってしまうので週2~3日などのエージェント系の副業から始めたほうがやりやすいでしょう。
35歳を超えたからといってどうということはないのですが、世間一般のイメージがそうなってしまっているのであきらめて現実的に対処していくことをおすすめします。
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