この記事では本の目次にある各章の概要を説明しています。本に書いてもよいような内容ですが、読んでいない人に向けて新たに説明しています。
この本は若手ビジネスパーソンや、目的を実現するまで行動が続かないという人に向けて書いた本です。仕事のように強制力が働くことではなく、自己責任で行う自由な行動や目的達成の効率化がテーマです。
結論からいうと、自己分析から自分が納得できる魅力的な目的を自覚することと、それを無意識に浸透させ、無意識を改変していくことが最重要課題です。行動継続や習慣化は、その無意識に従って行動すれば自然に実現されていきます。
本書では筆者が実感した行動継続のための本質的なポイントを説明しています。世の中には、行動継続や習慣化のためのノウハウがたくさんあります。すべて試せば自分に合ったやり方が分かるでしょう。しかし、それは大変な作業なので、実行できる人は少ないです。せっかく初めても、途中で忘れてしまい、続かない人も多いです。
そんな問題を解決するためのポイントを本にまとめました。その内容は、私が調べて、考え、試したノウハウから、最低限の努力で行動継続や習慣化を実現し、行動を改善していく方法のセットになっています。それがアクション・ブースト・メソッドです。
本メソッドは目新しいノウハウの紹介ではなく、実際に行動するための実践的なテクニックの組み合わせを紹介しています。行動継続や習慣化が苦手な人のファーストステップとして、「この組み合わせで行動していけばうまくいく!」というメソッドになっているので、ぜひ一度お試しください。先に教えてほしかったことが書いてあるはずです。
本書は Kindle Unlimited の読み放題プランなら無料で読めます。紙の本(ペーパーバック版)も発行しているので、Kindle ユーザーでない方でも読めます。
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知識は自分事にして吸収する
知らない情報に触れるときは、自分の知識と照らし合わせて、自分の知識体系のなかに組み込んでいくことが大切です。
本を読むときは、自分で段落ごとに内容をまとめてください。それと自分の知識と比べて良い部分を取り入れていけば、どんどん賢くなれます。これを読書や情報収集の基本にすべきです。
行動の95%は無意識が決めている
「自分のことは自分が一番わかっている」「自分が思ったことをやっている」と人は考えがちです。ところが、人間の思考や行動は脳科学や神経科学の研究から95%は無意識が決めていると分析されています。無意識はそれほどまでに重要なもので、今後も研究が進んでいくでしょう。
その無意識は、自分の意識や行動で変えることができます。変えられるのなら、都合が良いように積極的に変えていったほうがいいです。この章では無意識を変えていくこの重要性を説明しています。
人を最も成長させるのは実践的な行動の継続
誰でも自分はそれなりに考えて、適切な行動をとっていると思っています。ところが、実査には効率の悪いことをしがちなのが私たち人間です。
どんな行動が効率が良いのかという答えが、実践的な行動です。多くの場合、実践的な行動が一番人を成長させてくれるからです。
なかには自分の成長に興味がない人もいるかもしれません。けれども、人の思考や行動は何かを求めたり、避けたりすることを目的にして、効率化しようとすることばかりです。快楽原則といいますが、快適な状態を求めて、不快な状態を避けようとするのが人の基本行動です。
その思考や行動の効率化や最適化の繰り返しは、成長といっていいでしょう。広い意味で人は死ぬまで成長していきます。その成長にはより実践的な行動の継続が効果的だと、この章では説明しています。
魅力的な目的
アクション・ブースト・メソッドのスタートラインは魅力的な目的設定にあります。魅力的な目的が行動の原動力となり、行動を加速させていきます。
逆に目的が魅力的でない場合は、三日坊主になりがちなので、いかに魅力的な目的を見つけられるかがポイントです。
この章では基本的な目的の探し方について説明しています。自己分析を進め、深堀して、自分が大事にしている価値観がわかれば、あとはそれを実現する具体的な方法を考えるだけです。
目的がない人にとっての目的探しは、かなりの難問になることがあります。今回は目的が見つかることを前提にしているので深く説明していません。そのため、目的探しはまた別の本にまとめたいと思います。
目的を紙に書くことから始めるメンタルマネジメント
この章では、拙著「ながめる意識改革」で簡単に説明した、目的を紙に書く方法を説明しています。
なぜ紙に書くのかというと、人はすぐに忘れてしまうからです。毎日、目に入るところ、例えば机の上やドア、スマホの壁紙などに目的を書いておくことで、目的をすぐに意識できます。
意識することを続けると、無意識に浸透していき、脳が勝手に役立ちそうな情報に注目してくれます。この脳機能は脳幹網様体賦活系(RAS)といって研究されています。
紙を見て目的を思い出してモチベーションを高め、意識と無意識の力で行動を改善していくのが狙いです。
「ながめる意識改革」は Amazon 以外の書籍通販サイトでも手に入ります。契約の関係で Kindle Unlimited の読み放題プランには入っていませんが、手軽に読めるので忙しい人はこちらもおすすめです。
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行動計画は細かいほど実行しやすい
「今月は資格勉強をする」といったあいまいな計画は実行しにくいです。いつ、どこで、何を、何時間するのかくらいは決めておいたほうが実行しやすくなります。
そのために役立つのがロジカルシンキングと 5W1H です。ロジカルシンキングを身につければ、行動や目的達成に必要なことをもれかぶりなく洗い出し、効率的な順番で行えるようになります。
5W1H はチェックや行動分析の基本です。各行動に対して 5W1H の視点を持っておくといいです。ただし、やりすぎると効率が落ちるので、こだわりすぎずに程よく活用することがポイントです。
継続の難しさと開始タイミング
書籍の内容よりもさらに簡単に言うと、やりたくない気持ちをいかにスルーして行動を続けるかがポイントです。
人の気持ちは変わりやすく、怠け心もあり、疲労の蓄積や慣れると飽きる性質などもあるため、嫌になるのは自然なことです。これを理解した上で、少しくらいやりたくなくても行動を始め、続けてください。
多少、我慢して続けていると、脳の不快を受け入れる領域が発達していき、不快なことでも続けやすくなっていきます。嫌な気持ちを我慢するのが辛くない状態が習慣化された状態だと言ってもいいでしょう。
増やしたくなるインプットを減らす
インプットで最大の大きな落とし穴といえるのが、インプットは増えやすく、いくらでもできてしまうことです。インプットで知識が増えると同時に、興味のあることや疑問も増えていきます。それを調べ始めたらきりがありません。
必須のこと以外は保留して、別タスクとしてメモなどにまとめておいたほうがいいです。後でそのメモを確認してください。時間がたつとそれほど大事なことではないと感じるはずです。つまり、そのときの感覚で調べ続けると、余計なことを調べすぎて時間を浪費しやすいのです。
インプットのもう一つの落とし穴は、行動ではないのに行動した気分になってしまうことです。本を読んだり、ネット情報を分析したりしただけで、行動したと考えて満足してはいけません。あくまで行動のための情報収集や作戦立案作業と考えてください。
この章ではほかにもあるインプットを減らすテクニックや、逆にアウトプットを増やす方法などを説明しています。
アウトプットに一番役立つインプットだけに絞る
これがインプットの基本です。そもそもアウトプットに役立つことだけをインプットするよう心がければ、無駄なインプットを減らし、効率的なインプットができます。
もっとも効果のある実践的なアウトプットに時間をつぎ込むには、この考え方を持つことが大切です。時間を作り出すコツは、なんといっても無駄な時間を減らすことです。これが一番効果的です。
隙間時間を使えとよくいわれますが、時間も体力も有限なので限界があります。それよりも、やらずにすむことをできる限りやらないほうが、より多くの時間を作りだせます。
この章ではほかにもインプットを効率化する方法を説明しています。今おすすめなのは、やはり対話型AIの活用です。やり方や目的などを気軽に確認できて便利です。自信のないことや、もっとよい方法がありそうなことは、とりあえず聞いてみるくらいでいいでしょう。
行動開始のストレスを減らし脳への報酬を増やす
やり始めてしまえば作業興奮でやる気が出てくるので行動を続けやすくなります。そのためにはやり始める必要があります。やり始めることをより簡単にする努力が、行動開始のストレスを減らすことです。
これには時間や手順を決めておくこと、ルーティン化してアラームセットするなどの方法があります。
さらに無意識も活用できます。これが脳への報酬を増やす方法です。やり方は意外と簡単で、小さな行動の結果や実績を自分で自分をほめたり、メモして積み重なっていると思えるようにしたりしておくだけで効果があります。
行動や時間の区切りのよいところで、「よし」と思うだけでも効果があるので試してみてください。自分で自分をほめたり、評価したりするだけでも、脳内でやる気や快楽にかかわるホルモンであるドーパミンが放出され、気分がよくなります。
これを繰り返すと、脳がその行動をよいことだと判断するようになり、開始のストレスが減り、ドーパミンも出やすくなります。本書では説明していませんが、さらに極めるなら流行りの努力中毒を目指してみるのも面白いでしょう。
自己実現したい目的や根底にある価値観がはっきり自覚できていれば、努力中毒の実現はそれほど難しくないはずです。
スケジュールのルーティン化で習慣化する
ルーティン化や習慣化で行動の開始ストレスが減ります。行動順や時間を固定すると余計なことに気持ちがとらわれなくなり、集中力が上がり、結果的にパフォーマンスも上がります。
習慣化がすすめられていることがよくありますが、それはそれだけ習慣化の効果が高いからです。特に効果的なのが、先に説明した開始ストレス軽減とパフォーマンスアップです。
無理なく自然に習慣化を実現する方法としておすすめしているのが、スケジュールを作成し、ルーティン化する方法です。具体的には平日と休日のスケジュールを決めておき、実行しながら改良していくとやりやすいです。
それができたら、次は1週間のスケジュールや、月や年ごとに目標を決めておくと、さらに行動を効率化できます。
アクションプラン
この章ではアクション・ブースト・メソッドを使った具体的なアクションプランの立て方やリカバリープランなどを説明しています。
最初は目的を紙に書いて毎日見ることから始めます。そして意識が高まってきたら、目的達成方法を考えて、必要な行動を探し、実行と改善を繰り返していきます。
その途中で出てくる、目的の増やし方や休憩の取り方などの具体的な説明をしています。
目標達成シートやビジョンボードとの違い
この章では本メソッドと近いフレームワークと比較し、それぞれの有効活用法を説明しています。結論としては、それぞれ得意不得意があるので、状況に合ったものを使い分けていくといいです。
Kindle本の読み方(付録)
Kindle 本は直感的に読めます。ですが、機能を使いこなしたほうがもっと便利で快適になります。この章では Kindle の基本も含めたおすすめの使い方を紹介しています。
まとめ
私が試行錯誤した結果、「これなら行動の継続と改善ができる」という方法を、この本で説明できました。
目新しさがないので、多くの人にはよくあるパターンだと感じたかもしれません。それでも、よく考えれば、行動継続できない人にとってのファーストステップとして、適切な内容にまとまっていると理解してもらえるはずです。
ポイントはやはり継続と無意識改革を並行して行う点です。自己成長は無意識を成長させることだと思って、行動を続けてみてください。早い人なら2日目から、遅くても1カ月もすれば、継続できなかったころとの違いが自覚できるはずです。
具体策としてのスケジュールのルーティン化も強力です。行動をルーティン化してしまえば、習慣化されたようなものです。ぜひ、ルーティンを実行し続けて、その効果を実感してほしいです。
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