どんなゴールがあるのかリストアップして自分の価値感に合ったものを選び、目的達成を強く願えばゴールへと着実に近づいていけます。
目標達成には継続が、継続にはやる気が、やる気にはそれに見合ったゴールや見返りが必要です。ゴールが魅力的でないと達成できなくてもおしくないのであきらめやすくなってしまいます。
目標達成のカギは魅力的なゴール設定です。
魅力的なゴールは自分が具体的な映像としてイメージできるくらいリアルなものにしておいたほうが自分自身を動かす力が強くなります。
そのためには目標となる状態を細かいところまでより具体的にイメージしておくことが大切です。
そうすることで潜在意識に目標達成への意思が強く刻み込まれるので努力が続けやすくなります。
達成したい目標があるならより具体的でリアルに達成したときのことをイメージできるようにすべきです。
また目標が具体的になれば達成方法も具体的に調べられるようになります。
達成方法が具体的になるとどこまで実現できたのか進行具合も客観的に把握しやすくなります。
そうするとそれへの対処もより具体的に考えることが出来るようになるのでより的確な対策がとれるようになります。
具体的な目標が具体的な対策を導き出し目標へと自分を後押ししてくれるようになります。
ここではITエンジニアが目指すべきゴールをより具体的に考えていくことでみなさんの学習効率を上げ目的達成を後押ししていきます。
これでプログラミング学習で最大の敵となる挫折率も下げることができます。
どんな職種があるのか
Webサイト開発系PG:一般向け/管理者向けサイト開発
システム系PG:社内外の業務システム開発
ソフト/アプリ/フレームワーク開発系PG
基盤(インフラ)/DB/バッチ系PG:サーバ処理/データベース関連
通信(ネットワーク)系:ネットワーク関連業務
SE:顧客の要件定義や各種サイト/システムの設計
募集はあるが上流工程なのでスキルが必要で狭き門
ゲーム開発PG
ゲーム開発に役立つスキルが必要(ネットワーク系が穴場)
高度なスキルが求められる難関、夢はあるが給料はそれほど多くない
研究職
実践的なスクールなどからの就職は困難狭き門
詳しくは次の記事をご覧ください ⇒ エンジニア職種/業種一覧と対応案件
価値感に合った仕事を探す
自分の好みや価値観は理解できていると思いがちですが、そうでもないのでいったん紙に書くなどして客観的に分析します。
抽象的な価値観を具体的なゴールまで落とし込んでいければ納得できるゴールが見つかるはずです。
- 超一流を目指したい
- 高給がほしい
- リモートで効率的に働きたい
- フリーランスでプライベートも充実させたい
- 副業収入を増やして豊かな暮らしがしたい
これを掘り下げると次のように分析できます。
超一流を目指したい
フルスタックエンジニアやCTO、テックリードなどで専門性の高いエンジニアが向いている
高給が欲しい
起業して社長になるのが一番、次いでPM/PLなどの管理系エンジニア、管理系がムリならフリーランスで高給案件を請け負える色を探す
リモートで効率的に働きたい
リモート可の会社やリモート案件の多い職種を選ぶ
フリーランスでプライベートも充実させたい
週休4日でも生活できる高収入の職種をさがしたり、節約生活のスキルを高める
副業収入を増やして豊かな暮らしがしたい
週2~3日程度の作業量などの副業案件が多い職種を選ぶ
さらに掘り下げると次のような価値観があると考えられます。
- 大プロジェクトを成功させたい
- 起業して事業を拡大
- フリーランスで高収入
- なるべく働きたくない
大プロジェクトを成功させたい
大企業のほうが大きなプロジェクトをやっているので大企業に入るか、それを請け負っているSIerに入ったほうが関われる可能性が高くなる
起業して事業を拡大
自分がフルスタックエンジニアになるか、協力者を探して、自社サービスを成功させたい、とりあえずSESとして始める手もある
フリーランスで高収入
高単価の案件の中から自分にできそうなものを探す
なるべく働きたくない
働きたくない人にエンジニアは不向き、FIREを目指した資産形成や不労所得を得られる仕事を探す
職種の選び方
目指す状態を実現できそうな案件を探して必要なスキルを身に着けられる職種を探します。
- 高給/高報酬
- 社会的成功
- 自由
- 副業収入
高給/高報酬
代替案も分かる
リモートワークを目指す人が価値観を分析すれば、通勤に無駄な時間をかけたくなかったり、上司から無駄に圧力をかけられたり派閥争いに巻き込まれる面倒な職場環境がイヤだったりといったことがわかってきます。
これらを実現するには、フリーランスになったほうが早かったり、完全に実現するには自分が起業して社長になるしかないなどといった代替案も分かってきます。
より本質的な願望とそれを実現するための具体的な仕事を客観的に考えて比較するのがポイントです。
よくわからないことはAIに聞く
よくわからないことを調べるのには ChatGPT などの対話型 AI が便利です。あいまいな質問を続けても、それが世の中で何と呼ばれていてどんな対処法があるかなどが分かっていきます。
よく批判されているように AI の答えは正確ではありません。堂々と嘘をついてくることもあるので、大枠をつかんだら後は自分で調べて確認すべきです。
メンターや無料相談で質問
AI やネット検索だけで不安なときは人に聞いたほうが確実です。スクールなどの無料相談が利用できます。
無料相談だと結局スクールや学習サービスなどを売り込まれそうでイヤだという人は少しお金を払ってメンターに質問するのもいいです。
気楽に聞けて、思いのほか親切で親身になって質問に答えてくれたりします。
どうやって調べるにしても知らないことには始まらないのでまずは知ることが大切です。
どうしても決められない場合
自分の価値感や願望を叶える方法、そのために有利な職種が分かっても、どれかひとつに決めるのはなかなか難しいものです。
極論するとどの職種もやってみないと分からない部分があります。そもそも一長一短で良いところも悪いところもあります。
そういった不確定要素が多いのでひとつに絞るのは難しいです。ですが、一度にひとつしかできないのでひとつに絞らないといけません。
自分の価値感や願望も優先順位のつけられない部分があるでしょう。お金と休みではどちらが大事かと言われれば、両方だと答えたいのが人の願望というものでしょう。
人の願望は矛盾していますし、やってみたことのない仕事を判断するには限界があります。
ですから、決められないというのはごく普通にありえることです。
決められないのにどうやって決めればいいのかというと、覚悟を決めしかありません。選択の責任を引き受ける覚悟を自分でしないといけません。
これは理論や分析ではなく覚悟の問題なので、ある程度まで価値観や職種がわかったら、3日や1週間以内などと期限を決めて、まずはこれで限界まで頑張ると決めてしまうといいです。
期限を決めないと1ヵ月、2ヵ月と時間がたち、結局何も出来ずに終わるという恐れもあります。
1ヵ月勉強した場合とそうでない場合を比べると大きな違いになりますし、1ヵ月働いた場合とそうでない場合も何十万円も収入に違いでてきます。
迷っている時間が長くなるとそれだけで時間とチャンスが減って損します。
いきなり覚悟を決められないときは段階的に決めていくのがおすすめです。決めることを何段階かに分けて決めると自分の納得感も高まるので覚悟しやすくなります。
- 調査検討の期限
- 優先すべき本質的な願望
- 労働形態(出社/リモート/深夜勤務可)
- 目指す役職や収入
- 業界
- 職種
それでもどうしても決められない場合は、最後はイメージで決めてしまうのでいいでしょう。決めないことには先に進めません。
ちゃんと調べた後に決めるならイメージで決めることもいい加減な判断だとは言いきれません。
迷って決められないということは、どれも一長一短で決定的な違いがないということでもあります。
ある程度のところまで絞った段階でひとつに決められないなら、後はどれを選んでも大きな違いはないはずなのでイメージや勘で決めても大きな問題はでないはずです。
最悪、学習や就職後に致命的な問題が出てきてもやり直すチャンスもあります。ですが、やらずにその自分にとっての致命的な問題を知ることは難しいです。
ですから、だいたいの大枠がつかめたら覚悟を決めて取り組み始めたほうがいいです。
この覚悟を決めて取り掛かれない人は何もできないでしょうから、覚悟を決めることは大事なことです。
ここで大事になるのが完璧主義にならないことです。もっと理想的な職種があるのではないかと考え始めるときりがありません。
これは誰がもが人生の大事なターニングポイントでぶつかる問題です。文系理系、進学、就職、結婚、転職、起業、退職など、不安が残ったまま選択するしかない状態がずっと続きます。
完璧な選択をするために必要な知識や経験がない状態で選択しないといけないことは仕方のないことです。
100点満点の選択はまずムリなので70点くらいのそこそこよさそうなところチャンスを狙っていくしかありません。
ここまで読んでくれた人の中にもどうしても目標を決められないという人がいることでしょう。
人の心には現状維持バイアスというのがあって、今の状態を変えるのに抵抗を感じるようになっていることも影響しているでしょう。
現状維持や人から与えらた選択肢でもそれなりの人生を送っていくことができるでしょう。
ですが、人が人生を終えるときに後悔することは「いろいろなことをやらなかったこと」だったというのが調査結果(※)から分かっています。
(※ハーバード大学の80年以上に渡る研究調査)
自分の死が迫るとあれこれやっておけばよかったと後悔するが人が大半でした。
友人との交流を続けておけばよかったとか、若いころに夢を追えばよかったとか、結婚して家族を持ちたかったとか、仕事ばかりしてないで家族との時間をもっておけばよかったとかとみんなが後悔するようになります。
エンジニアに興味を持ってここまで読んでくれた人で、エンジニアをあきらめてしまった人は、かなり高い確率であのときエンジニアになると覚悟して頑張っておけばよかったと死ぬ間際に後悔するのではないでしょうか?
何かに興味を持った時点で適性の半分は備わっているとも言われています。エンジニアに全然向いていない人はそもそもエンジニアに興味すら持たないものです。
人は自分では「やればできる」と思って生きているものですが、何もしないで逃げてばかりでいてはできるようになる日は永遠に訪れません。
せっかくですから、自分の人生や価値観などを考え直して、自分が納得できそうな人生を探してみてください。エンジニアもその選択肢のうちのひとつにきっと入っているはずです。
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