すぐに絶望から逃れたいなら、自分より不幸な人のことを考えるのが早いです。人の認知機能は違いや変化を注目するので、不幸な人よりは自分のほうが恵まれていると思えるようになります。
やる気が出てきたら、逆に自分より優れた人のことを考えると、さらにやる気が出てきます。辛いときは下を、楽なときは上を見ればいいのです。
このようにやる気や絶望も感情にすぎないので、認識を変えることである程度までコントロールできます。
自分の考え方を成長マインドセットに切り替えれば、絶望やモチベーションの低下はさけられるようになります。
逆に、絶望ややる気がなくなりやすい考え方があるため、それを理解して意識的にさけていくことが大切です。
たとえば、自分が図書館へ行って勉強するために移動している途中で、飲み会で盛り上がっている友人の姿を目の当たりにしては、誰でもモチベーションが下がってしまうことでしょう。
そんな心と認識の関係や対処法を説明していきます。
この記事の目次から気になる項目や自分の役に立ちそうな項目を理解していけば、自分の力で絶望を克服できる人になることができるでしょう。
【前提】出来ないこともある
やる気低下も絶望も主な原因は今、あるいは将来的にうまくいかないことが分かってしまったことにあります。
それ以前、どうやっても実現できないことや、別の方法でないと実現できないこともあります。
自分の目指すことが、本当に実現できる可能性があることなのかはしっかり確認しておくべきです。
【TTP】目指している人がおかしい
TTPは徹底的にパクるという意味の俗語です。成功者に習うのは先生に習うようなものですから、基本的には良い選択肢です。
ですが、経験や状況が自分とあまりにも違う人を目標の人にしてしまうのはナンセンスです。
目指すならなるべく自分と近い経験やスキル、考え方などを持つ人のほうが近づきやすいです。
個人が誰を目指そうと自由ですが、実現性があるのかどうかも考えるべきです。
成功者と自分を比べてはいけない
基本的に自分より出来る人と自分を比べてしまうと、自分の劣っている部分を強く意識してしまうのでモチベーションが下がります。
相手は出来る人であり、自分はまだそこまではいっていない人なので、劣っていて当然です。それなのにこの事実を思い知らされると、自分の心が傷ついてしまいます。
成功者は別物と考えて、自分とは比べないか、あるいは比べるならいずれ追いつくので、今は劣っていても問題ないと開き直るのがおすすめです。
目標は具体的かつ実現可能な範囲にする
目標は人物や肩書などでなくてもいいのですが、ここでは分かりやすく人を想定して考えます。
人を想定したほうがイメージが湧きやすいので、モチベーションを高めやすいメリットがあります。
夢は大きく大成功者を目指すのもいいですが、あまりにも遠い存在だと、そこに近付くまでの道のりがあいまいになりがちです。
あいまいな目標は実現しにくいです。
目標が遠いときは道のりを何段階かに分けて、それぞれの段階で目指すべき人を別々に想定しておくといいです。
「世界制覇」などの漠然とした目標は努力がしにくく、進捗も分かりずらいです。途中の段階を具体的に想定して進捗管理していくことが大切です。
【簡単な対策】イヤでもやり始める
まだやり始める気力が残っているなら、やり始めてしまうの一番簡単な対処法です。やり始めれば心理学でいう「作業興奮」が高まり、やる気が高まっていきます。
そんな気力は残っていないという人は次へ読み進めてください。
スモールステップで作業興奮を高める
やり始めることは最初の山場です。高い山だと上りたくなくなってしまいます。
そこで、なるべく簡単な作業から始めると良いというのがスモールステップです。
英語学習ならテキストを開いて5分だけ声を出して読んでみる、筋トレなら腕立てを10回だけやってみるといった具合です。
やり始めてしまえば作業興奮が高まり続けやすくなるので、やり始めやすいやり方を心がけてください。
人間は怠惰な生き物
「やりたくない」「面倒だ」と思うのは人間の基本的な感情です。
誰でも自然に思ってしまうことなので、そういう気持ちはなるべく無視して自然にやり始められる状態を目指すといいです。
アラームできっかけ作り
トリガーを引かないと銃を撃てないように、人間もきっかけがないと行動できないものです。
きっかけ作りに便利なのがアラームです。スマホやPCアプリのタイマーをセットしておくのがおすすめです。
【本質論】分析で客観化し楽観主義へ傾ける
悲観的なネガティブマインドになってしまうと考えるたびにやる気が減っていきます。
逆に楽観的なポジティブマインドにしておけば、失敗を含めたあらゆる経験が調査や実験などの価値のある経験となり、やる気が高まっていきます。
絶望やモチベーションダウンの対策は本質的には、自分をポジティブな成長マインドを持った人間に変えることです。
自分で意識したほうが変えやすいので常に意識しながら対策したほうが効果的です。
希望をなくさないこと
成長マインドを持つためには、希望をなくさないことが大切です。
今、絶望の真っただ中にある人は、本当にすべての希望が失われたのか、他の道はないのかよく考えてみてください。
人間の可能性は無限大ですから、希望が完全に失われることはまずありえません。
絶望とは誤解にすぎません。
完全に希望がなくなったと感じるのは、自分が絶望せざるをえない考え方にとらわれているからです。
実際には他の選択肢も無限にあるはずなので、自分が本質的にどうなりたいのかという未来を考えてください。
そしてその未来に近くための成長に価値をおいた成長マインドを持つ努力を続けてください。
希望を持てるマインドセットに切り替える
成長マインドに切り替えるべきだということですが、具体的には自分の能力や実績を高めていくことで成長し、目的を実現できると信じれば成長マインドを持つことができます。
能力と実績さえあれば、たいていのことが実現できるというのは事実ですから、十分信じるに値する価値観だとは思いませんか?
そう思えれば大丈夫です。
能力と実績で何でもできる、と言いたいところですが、例外的に、過去に失敗した事実などの過去は変えられないこと、また年齢/性別/体格などの物理的な制限は超えられないなど問題はあります。
ですが、これらはそもそも変えられないことなので目標にするほうが間違っています。
目標はあくまで頑張れば実現できるものとすべきです。
リキャスティング・リフレーミング
考え方や価値観を変えることで、ストレスが減少しリラックス効果がアップすることが分かっています。
やる気アップや絶望対策にも使えるのでぜひ活用してみてください。
そもそもこの記事全体がリキャスティング・リフレーミングとも言えるので基本的な発想は同じとも言えます。
感情は認識から生まれるので認識を変えればよい
自分の恋人や子供なら何をやっても許せるかもしれませんが、嫌いな人のやることは何もかも不愉快に感じてしまうことがあります。
これが感情が認識に影響される例です。感じ方を変えたいなら認識、つまり自分の考え方を変えればいいのです。
嫌いな人を好きになるのは難しいですが、能力と実績アップで目的が達成できるという成長マインドくらいなら誰でも信じることができるでしょう。
ひぜ信じて、成長マインドを手に入れてください。
ちなみに嫌いな人がどんなに良いことをしても好きになれないのは、自分の一貫性を保とうとする認知バイスの影響が大きいです。
人間は自分の過去との矛盾を嫌い一貫性を保とうとする心理傾向があります。
嫌いな人を評価するときも、そのずれた分を差し引いてあげたほうが公平な評価になります。
他人事に近付けて心の動きを減らす
同じことでも自分に関することと他人に起きたことでは感じ方が違います。
海外の災害で知らない人が何万人被害にあったとしても、気の毒だとは思っても、それほど心を動かされることはないでしょう。
ですが、知り合いが震災で家を失ったとか、親戚が病気になったとか、家族が事故にあったとなれば、もっと大きく心を動かされるはずです。
心は自分と関係が強いほど強く動かされます。これを逆手にとって、自分のことを他人事のように客観視することで心の動きを減らすことができます。
絶望するほど強く心を動かす出来事も、どこかの他人のことだと思えば大した問題には感じないはずです。
いったん自分の視点から離れて他人の視点を持つことで、心を動かされずに冷静に物事を分析できるようになります。
冷静に分析できるようになれば、よりよい対策や公平な評価ができるようになります。この状態で現状を分析し対策を考えていくべきです。
もっと楽観的に考えてよい
人間の心理は不安や危険により強く反応する傾向があります。
狼に命を狙われていた原始時代なら役に立っていたのでしょうが、命の危険の少ない現代には合わない感覚です。
有名な調査で不安の96%は実際には怒らないという結果が出ています。
調査方法にもよりますが、現代人は確率的にほぼ起こらないことを心配していることが分かります。
無駄な心配をしているということですから、多くの人はもっと楽観的になっていいと言えます。
不安は暇人の妄想だから、不安になる時間があったら行動したほうがいいというのが今のビジネスマインドだね。
過去にこだわりすぎない
変えられないことは変えられないので、考えても時間の無駄です。変えられる可能性があることに力を使いましょう。
とはいえ、過去の大失敗などはどうしても気になるでしょうから、一度は自分が納得できるまで解釈や対処法を考えたほうがいいです。
その後はそれを現状の結論とすることで、解決済の問題にすることができるでしょう。
失敗も実験にすぎない
成長マインドの代表的な思考法のひとつが、失敗をネガティブに評価しないことです。
失敗してもうまくいかないことが分かった実験だと思えばいいのです。
発明王エジソンも2万回失敗して発熱電球を発明しましたが、自身は2万回電球が光らないことを発見をしたのだと言っています。
失敗など何も気にする必要はありません。あとで笑い話にでもしましょう。
影響範囲を考慮する
誰かが総理大臣を批判して最善の政策を主張したとします。
主張した人が総理に対して影響力のある副総理や秘書、高級官僚、あるいは有力な支援者などであれば総理も耳を傾けるかもしれません。
ですが、それ以外の人たちが総理に言っても相手にされないばかりか、聞いてももらえないでしょう。
これが影響範囲による違いです。私たちがSNSや飲み会で政治批判をしても、政治に影響を与えることはできません。
人は基本的に自分の影響範囲にないことに有意義な変化を与えることはできません。
誰かに影響を与えて変えたいなら、それにふさわしい実績や人間関係を先に築く必要があります。
それがないなら変化させることができないので頑張っても自己満足に終わるでしょう。
そのため、何かをするなら自分の影響範囲にあることから始めるべきです。
続けていくことで実績を重ねていければ、影響力が高まり、それまで変化を与えられなかった人たちも変えられるようになります。
誰かを変えたいなら先に十分な影響力を身に着けることを優先すべきです。
この影響力の仕組みが分かれば、今、自分が取り組むべきこととそうでないことが判断できるようになります。
やる気の低下や絶望の原因
原因を正しく理解することで、適切な対処ができるようになります。
報われない努力がやる気を奪う
報われたかどうか結果を判断するのは、最終的には自分自身です。
評価の基準が厳しいと、達成するまで自己肯定感が下がりやすいので、ハードルを下げておきましょう。
結果の評価方法を変えて自信を取り戻す
「この程度の結果ではダメだ」と考えると、せっかくの努力が自分の中で評価されません。
「ここまで出来たから次も頑張ろう!」とポジティブに考えることで、自己肯定感が高まり、自信をつけることができます。
「自分は天才だからできた!」と才能を成功の原因と考えると努力の価値が下がるのでよくありません。
あくまで自分が頑張ったことに価値があり、頑張ったから成長できたと考えるのがポイントです。
才能じゃなくて努力と成長に価値があるんだ。
中級者以上の成長は直線的ではない
スポーツでも勉強でも初心者であれば、やればやるほど成長していきます。
ところが、中級者以上になると、なかなか成長できない期間が長くなります。
これと「プラトー現象」といいます。
このブランクが長い成長度合いをグラフで表すと、右肩上がりの直線状ではなく、緩やかな階段状になります。
ちゃんと努力を続けても、自分が成長したと感じられるのは、しばらく成長を感じられない期間が続いた後に急にやって来るということです。
(補足:実力テストのように成長を実感できる出来事がないと把握できないという影響もあります)
成長を右肩上がりで実感できなくてもそれが普通のことなので気にせず努力を続けるのが正解です。
実現不可能だと感じると絶望しやすい
絶望を感じる要因のひとつが、できないと感じることです。
目的を達成するためには、必要な要素を細分化し、実現するための方法を考えることが重要です。
変えられない現状は受け入れるしかない
変えられないことを変えようとする努力は無駄なのでやめましょう。
すでに起こってしまったことや、今後も変えることができないことは事実として理解し、現状として受け入れて対応を考えていくしかありません。
変えられることから変えていくのが基本です。
覚悟を決める
可能性は無限ですが、一度にできることはひとつだけです。そのため、どれかに絞っていくしかありません。
ひとつに絞って特化することで、成長しやすく、結果も出しやすくなります。
覚悟を決めてひとつに絞ることは優れた戦略なので特化していきましょう。
他のことに手を出すのは、特化したことで一定の成果を上げたり、限界に達した後でいいでしょう。
過程を細分化して自己肯定感を高める
目標達成までの過程を細分化し、細かい目標を作ることで、ひとつひとつ達成するたびに達成感を味わえます。
細かい目標達成が納得感や満足感につながり、自己肯定感を高め、さらに自信を与えてくれます。
成長が実感できない人には特におすすめの対策です。
自己評価の低下
自分の評価が下がると、やる気がなくなり、絶望しやすくなります。
自分や他人からの評価をポジティブな意味に変換することが、自己評価を下げないためのポイントです。
完璧主義から成長マインドへ
完璧主義は、うまくいっているときはいいですが、失敗したときに自己否定をしすぎてしまい、モチベーションを下げすぎてしまうデメリットがあります。
失敗も成功の元と開き直れる成長マインドのほうが優れています。目標達成には、成長マインドに切り替えておいたほうが有利です。
仕事で評価を得られない
頑張った分は評価されたいのが人情ですが、仕事となると利益につながらないとなかなか評価をえられず、モチベーションが下がりがちです。
これは仕方がないので、自分の中で評価基準を作って達成度などから自分で評価していけばいいでしょう。
たとえば、かかった時間や出来た数量などで自分の仕事の質を計れば、他人の評価は気にならなくなります。
とはいえ、上司やクライアントの評価は無視できません。具体的に確認し、どうすれば評価してもらえるか把握して対処していくことが大切です。
悪口を言われる
いくら頑張って結果を出しても、悪口を言われたり、非難されるとモチベーションが下がります。
そんな相手とは付き合わないほうが良いです。どうしても縁が切れない相手の場合は、なるべく相手にしないのが無難です。
理由を具体的に説明できるほど賢い相手なら、理由を質問すると良いです。
しかし、そういう賢い人はそもそも人の悪口などは言わないので、あまり期待はできません。
ミスや短所を強く批判される
強く批判されたり、ことあるごとに過去の失敗を持ち出して批判されると、モチベーションが下がります。
これも賢い人がやることではありません。なるべく相手にしないほうが無難です。
他人からの評価に従っても、他人が責任をとってくれるわけではありません。自分の評価は自分で正しく行うべきです。
批判することで相手を成長させたいようなふりをしても、結局はマウントをとって優位に立ちたいとか、リストラ目的であるとか裏があることがあるので注意してください。
あまりにもしつこい相手は動物のマウント行為を見物しているとでも思えばいいだろう(たぶん
反撃するなら、論破すると余計に嫌われるから、相手がミスしたときに上司に伝えて責任を取らせるとか、スマートなやり方がいい。
マウントをとってどうにかしようとする相手はあまり有能じゃないから、ボロを出すんでそこを突けばいい。
人間関係のもつれ
人間は、他人に何か言われたくらいでは考えは変えません。自分が正しいと思っているので、アドバイスも求めていません。
他人の考えを変えることやアドバイスすることは、基本的に考えない方がいいです。
他人の考えを変えることは、自分の影響範囲の外にあることの代表格です。まず出来ないと考えたほうがいいでしょう。
原因は、感情と理論を分けて考えることができる人が少ないことにあります。純粋に理論だけを考えられる人は、せいぜい全体の3割くらいしかいません。
自分の考えへの批判は、自分への非難や人格否定だと感じてしまうのが人間というものです。
そんな偏屈な人間が集まっているので、人間関係はもつれがちです。人間の悩みに7割は人間関係が原因だ言われるほどです。
一番簡単なのは、面倒な人と関わらないことです。話の分かる理性的な人もいるので、そういう人を中心に人脈を作ることがおすすめです。
自分が面倒だと感じる人は、他の人にとっても面倒な人であることが多いです。
信頼されず、活躍や出世の機会も少ないため、あまり関わらないほうが長期的にも効率がいいでしょう。
人はたくさんいます。望まない人脈はどんどん切っていったほうが、幸せな人生に近付けます。
絶望を克服するというこの記事のテーマから考えても、面倒や人や不快感ばかり感じる人からは遠ざかったほうが良いでしょう。
不満に耐え続けるより、まずは自分を大事にしたほうがいいです。
望まない人間関係になることもある
職場なら変えることもできますが、家族など変えられない人間関係が不満の原因だとすると、不幸な人生が続いてしまいます。
残念ですが、人の考え方は自分の影響範囲の外にあり、自分の力で変えることは難しいです。
何か有効な対策がとれない限り、同じ状態が続く可能性が高いです。
絶望して暗い人生を耐え続けるよりは、縁を切ってしまってでも離れて暮らすなどの選択肢をとることをおすすめします。
耐えた先に分かり合える幸せな未来が待っているなら、それまで耐えても良いです。しかし、その可能性が低いなら離れるのも悪い選択肢ではありません。
環境の変化で望まない状態になる
引越したり、職場を変えたらカルト宗教が支配していて迷惑な暮らしが続いてしまうようなこともあります。
不快な人が後からやってくることもあるでしょう。
他人の行動も自分の影響範囲の外にあることが多いので、すぐに対処するなら自分から離れてしまうほうが早いです。
自分で家を建ててしまった人にとっては難しい選択になるので、家は賃貸にしておいたほうが無難です。
最悪の事態を想定する逆転の発想
この記事では、認識が感情を左右するため、認識を変えることをすすめています。
人の認識は、変化に注目する傾向があります。あらかじめ期待値を下げておくことで、期待値を上回ったときに良い感情や評価が生まれやすくなります。
その極端な例が、最悪の事態を基準に考えるという逆転の発想です。
最悪の事態とくらべれば、ほぼすべてが幸運のたまものとなり、ポジティブな感情が生まれやすくなります。
また、最悪の事態を想定することで、物事を客観的に分析しやすくなり、心にも余裕が生まれます。
自分が絶望の真っただ中にいる、あるいは不幸な人生を送っているという自覚が強い人には特に効果的です。ぜひ試してみてください。
一番起きてほしくないことが起こると仮定
最悪の事態は、具体的には一番起きてほしくないことが起きたときにどうするかと考えておけば良いでしょう。
普段から意識していれば、最悪の事態はほとんど起こらないことが分かるはずです。
仮に起きたとしても、元の状態やそれに近い状態に戻す方法があることが分かるはずです。
大地震などは個人の影響範囲の外にあるので、気にしてもあまり対策のしようがありません。ですから、逆にあまり気にする必要はありません。
部屋の家具が倒れてこないように対策するなど、出来る範囲で対策しておば良いでしょう。
それ以外の想定できる最悪の事態は、それほど最悪でもないので、何とかなるはずだと希望が持てるでしょう。
一回で人生が破綻してしまうような事態はまず起こらないので、最悪の事態を想定しておけば、逆に気楽に暮らせるようになるはずです。
考えておくべきは最悪の事態ではなく、もっと起こる可能性が高い危機や不幸についてです。
こちらは真面目に対策を考えておかないと、困った事態になる確率が高いです。
自分をいたわる
心にも体にも限界があり、無理を続けると壊れてしまいます。そうならないように、自分を大切にすることも意識しておくべきです。
健康はとても大切なものです。たとえば、ビジネスの成功者たちもそれを知っているので、みな健康管理に力をいれています。
休憩や自分へのご褒美で心身の健康管理
休むことは手を抜くことだから休んではいけないという考え方があります。しかし、これは必ずしも正しいとは言えません。
疲れたときに無理をしても効率が悪く、心にも体にも限界があるので、疲れたときは休んで回復すべきです。
体の疲れは感じやすいので分かりやすいですが、心の疲れは分かりにくいです。
週一回くらいは、自分へのご褒美として好きなことをするなどして、心も意識的にリフレッシュすべきです。
心の疲れを無視して限界に達してしまったのが、この記事のテーマになっている絶望だと言ってもいいでしょう。
たまには自分ためだけの時間を作って、瞑想でも何でもいいので、自分がやりたいことをやってみてください。
それで心がリフレッシュされるはずです。
注意すべきは、過度な飲酒や過食などリフレッシュに向いていないことがあることです。
どちらも体を壊してしまう恐れがあります。健康や本業に支障がでないことをしたほうがいいです。
寒いと自殺率が上がる
寒い地域は特にそうですが、気温が低いという環境が精神に影響を与え、自殺率が上がることが統計的に分かっています。
悪い環境は心に悪い影響を与えるので、寒さや暑さ、騒音などはあまり我慢しすぎないでエアコンを使ったり、その場所から離れるなどの対処をとったほうが良いです。
環境の影響は大きい
私たちは自分が思っている以上に周りの環境から強い影響を受けています。
冒頭の図書館へ勉強しにいく途中で友人が飲み会で盛り上がっている姿をみたら、誰でもモチベーションが下がってしまうというというのが良い例です。
絶望から脱してやる気をみなぎらせ、自分の目標を追うなら、目標に反する考えや態度をとっている人とはなるべく関わらないほうがいいです。
我慢して関わってもいいことはないでしょう。
飲み会で盛り上がっている人たち中で、自分だけがスマホで勉強するようなことは難しいです。学習効率も悪いです。
効率的に目標を達成したいなら、同じ目的や価値観を持った人と関わり、そのような人たちがやっている効果的な行動を真似したほうがいいです。
環境といえば、住む場所からも強い影響を受けます。
田舎暮らしはのどかで落ち着くことでしょう。ですが、出世したい、あるいはビジネスを成功させたいのであれば、気持ちが抜けてしまうので職場の近くに住んだ方が成果を出しやすいです。
どうするかは自由ですが、目標を達成したいなら、人間関係や住む場所も重要です。意識的に選んだほうが有利になります。
ネット動画やテレビ映像、SNSなどからも影響を受けやすいので、目的達成のためにプラスになるかどうか考えて選んだ方が良いです。
振られた恋人の写真とか物は捨てたほうがいいって言うだろ?
あれは写真があると思い出してしまうし、思い出しても無駄だから、思い出さない環境を作ったほうがいいってことだね。
人の心は意外と繊細だから、目標やなりたい自分の姿に合わせて、心が折れないように工夫していったほうがいいよ。
相談や情報収集で対策を練る
絶望したりやる気が出なくてネガティブになると、思考力も落ちます。普段なら思いつくような簡単な対策も思いつかなくなることがあります。
そんなときに役立つのが、相談に乗ってくれる人やネット情報などです。
サポートしてくれる人に相談
相談できる人がいるなら、人に聞いた方が早いです。
家族や親せきなら、たまにしか連絡しなくても相談に乗ってくれるでしょうから、試してみるといいでしょう。
普通の人に聞いても答えられないようなことは、専門家に聞いたり、信頼できる人を普段から探しておくと良いでしょう。
普通の人に相談するメリットは一般論を確認できることです。デメリットは、専門的なことが分からないことです。
専門的なことを聞くなら、以降で紹介するネット検索やチャットAIのほうが向いています。
ネット検索
ネガティブになると行動をしなくなるので、手軽に行動できる点からもネット検索は有効です。
絶望の原因や対策を説明したこの記事などに自力でたどり着ければ、自己解決できる可能性は高いでしょう。
チャットAIに質問
正確には対話型AIといいますが、ChatGPT、Bing、Perplexity、Baadなどに質問するのも手軽なやり方です。
特によくわからないことを質問するのに向いています。
人間ではないので、人間には聞きにくい初歩的なことから学術的なことまで、いろいろ聞くことができます。
それぞれのAIの特徴は、次の記事の「とりあえずAIに聞く」という項目で説明しています。目次から探してください。
習慣化が最強
やる気の維持には、習慣化が一番有効だと言われています。
絶望やモチベーションは心の動きなのですが、行動を習慣化してしまえば、何も考えずに続けられるようになり、心の動きに影響されずにすむからです。
習慣化して続けられないから絶望しているという人でも、本を読むだけ、あるいはスポーツならランニングするだけといったスモールステップなら続けることができるはずです。
仮に絶望の真っ只中にあっても、習慣化して行動を続けていれば、いつか結果が出て絶望を克服できる可能性もあります。
絶望といっても完全に希望がなくなったわけではないなら、そのまま目標実現を目指した方が良い結果につながりやすいでしょう。
客観的に分析して希望が完全になくなったと分かったら、行動の意味合いを変えるか、目標を変えるべきでしょう。
行動の意味合いを変えるというのは、プロサッカー選手を目指していたが年齢的にチャンスがなくなったことが分かったので、プレーヤーから教える側に転向することでサッカーを続けていくといった意識改革のことです。
サッカーのコーチを探している人にとっても、単に体育大を卒業しただけの体育の先生よりも、プロにはならなかったものの何かしら結果を残したり経験を積んでいる人のほうが喜ばれるはずです。
習慣化の弱点は3週間ほどかかることです。諸説ありますが、3週間以上は意識的に続けないと、自分の習慣にすることが難しいので注意してください。
無意識に行うのが一番効率が良い
2019年にフォーブスがスポーツ選手長者番付3位に選んだプロサッカー選手のネイマールがシュートを打つときの脳波を調べたテレビ番組がありました。
天才の脳はどんな状態だったかというと、とてもリラックスした状態でした。
番組では余計なことに脳のリソースを使わずにシュートだけに集中できるから天才的なパフォーマンスが発揮できると分析されていました。
これが無意識状態で集中するのが一番効率が良いという根拠です。
目の前に敵チームの選手がいる状態でリラックスしてプレイするというのは、まさに天才のなせる業でしょう。
私たちの生活で敵を前に戦うようなことは少ないですが、何かするならリラックスした状態で無意識に取り組むことを目指したほうが効率がいいことは同じです。
無意識状態になりやすい方法のひとつが習慣化です。時間、順番、場所などを同じにすることで無意識に取り組みを続けられる優れた方法といます。
やる気や絶望感などの気持ちに左右されず、やり始める際のストレスも減るので一石二鳥です。
注意して欲しいのは、この無意識の行動が効率が良いというのは、ひとつひとつの取り組みや短期的な取り組みを実際に行うときの戦術レベルの話だという点です。
長期的に目標達成を目指すような戦略レベルでは、無意識に決めるのではなく、状況を分析して計画を立てたほうが効率的です。
やる気や絶望などの感情に左右されるべきではない
何度か説明してきましたが、何かに取り組むなら、やる気や絶望などの変わっていく感情は基準にしないほうがいいです。
気持ちは体調や環境、知っている情報、周りの人の意見などで変わりやすいです。
本当に成し遂げたいことがあるなら、その時の感情にすぎないやる気や絶望感などではなく、自分の理性を信じて達成したい目的の実現を優先すべきです。
感情自体は別に悪いものではありませんが、感情に左右されて目標達成の基準がころころと変わってしまっては、いつまでたっても目標を達成できません。
趣味や好みなどは自分の気持ちが大事なので、感情を優先すればいいでしょう。しかし、仮にダイエットを目標にするなら、感情に流されず、目的を達成できる方法を理性的に実践していくべきです。
やってこなかったことをやる
やる気低下や絶望の主な原因は、予想よりも自己評価や他者評価が低く、うまくいかないことです。
絶望の場合は、将来的にうまくいかないことが分かてしまったという予想に依存する部分も大きいでしょう。
いずれにしても、それまでのやり方に問題がある可能性があります。
うまくいかないなら、やるべきことを避けていた可能性がある
やり方が悪かったとすれば、それまでのやり方を改めるか、いっそのことやってこなかったことをやったほうがいいことがあります。
効果が期待できるのにやってこなかったことがあるとすれば、それは何らかの理由で自分からさけていた可能性が高いです。
お金や時間、体力、あるいは美学に合わない、世間体が悪いなど、いろいろな理由が考えられます。
しかし、さけてい部分に大きなチャンスが眠っていかもしれません。むしろそこを攻めることをおすすめします。
大目標は簡単に変えるべきではない
効果が期待できそうなのにさけてきたことがあるなら、いったんやってみることをおすすめします。
しかし、目指していた大目標はそう簡単には変えないほうがいいです。
現状を分析して論理的に不可能であるか、自分にとっての価値がなくなったのなら変えてもいいですが、単にうまくいかないことを理由に変えるのはよくありません。
大目標を変えるなら、うまくいかなくてやる気がなくなったり絶望したタイミングではなく、論理的に不可能であるか、価値がないと分かったときだけにすべきです。
人間は怠惰な面もあるのでイヤだという理由でやめてしまうと、何も出来なくなります。
気持ちに従うのではなく、いったん踏みとどまって、本当に不可能なのか、価値がないのか考えて自分が納得できる理由を説明レベルまでしっかり分析しておくといいです。
一瞬の違和感を分析
違和感や直感は一瞬(0.7秒程度)はかなり正しいことが知られています。
ただし、その違和感の原因を後から自分に都合よくで判断してしまうと間違いやすいので注意してください。
違和感の最初の一瞬の直感をちゃんと覚えておいて、その原因を冷静かつ客観的に分析できれば、かなり正しい認識にたどりつけるはずです。
その違和感の答えに絶望したのだとすれば困りものです。
ですが、本当に絶望すべき状況にあるなら、目標を変えるなどして別のことに取り組めばいいだけなので、絶望的な状況とは言えないでしょう。
違和感は正しい認識につながる良いサインだということを覚えておいて分析に活用してください。
もうひとつ注意すべきことがあります。それはどんなに的確な違和感だったとしても、経験や知識不足だとあまり正しい認識はできないことです。
知っていることが少ないと正しい直感であっても、その正しさには限界があります。
たとえば10歳の子供が違和感から「ヘンな感じがするからイヤだ」と思っても、せいぜい過去のイヤな経験と類似点があったのだろう程度のことしか分かりません。
それが本当に正しいのかどうかは、状況を確認するなどしない分かりません。
まとめ
- イヤでもやり始める
始めさえすれば作業興奮でやる気が続く
- 分析で客観化し楽観主義へ傾ける
客観的に考えれば前向きに考えやすい
- やる気の低下や絶望の原因
原因が分かれば対処しやすい
- 自分をいたわる
無理しすぎてはいけない
- 相談や情報収集で対策を練る
知恵に頼って対策
- 習慣化が最強
習慣化すればやる気や絶望感を無視して行動できる
- やってこなかったことをやる
さけていた取り組みにチャンスが眠っている
- 一瞬の違和感を分析
その直感が正しい答えにたどりつくヒント
基本的には、感情にとらわれず理性的に考えて成長マインドを身に着け、心を全体的にポジティブマインドに傾けていく方法がおすすめです。
成長マインドを持って理性的に考えてていけば、絶望など意味のないことだと分かるはずです。
目標達成を目指すなら、人は視覚や音声のイメージ影響されやすいので、自分が望むよりよい未来を視覚や音声でイメージしておくといいです。
具体的にはスポーツなら優勝して自分や周りの人たちが喜んでいる姿、仕事なら自分と同僚、家族などが喜んでいる姿を想像すればいい。
これはどちらかというとモチベアップのイメージトレーニングだけど、絶望対策で目標を考え直すときにも役立つよ。
せっかくの人生ですから自分がよりよいと思える人生を目指してみてください。
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